韓国のバラエティー番組『ソジンの家』が、日本でも、Amazonプライムビデオで配信が始まり、今、SNSでも話題です。韓国では、tvNで、2023年2月24日から5月5日まで放送され、大ヒットした番組です。
韓国では、一部ネットで批判の声が上がっていたとのことですが、何故でしょう?
(以下は、ネタバレを含むため、まだ観ていないかたは、ご注意くださいませ。)
一部批判内容とは
放送前のキャスト発表に対して
放送前、『ソジンの家』の出演者が決まり 情報解禁となった時、韓国のオンラインコミュニティでは、期待の声が上がる一方で、
「今回は社長(ユン食堂シリーズでの社長、ユン・ヨジョンさん)がいないのが残念」
「Vが出演することは新しいけど、他のメンバーは見飽きた」
という声もあったようです。これに対して
「スピンオフだから、メンバーが変わらないのは当然」
との反論もあり、賛否両論の声が上がっていました。
『ソジンの家』に限らず、スピンオフ作品には批判も付き物ですが、それだけ、元の作品がファンに愛されていることでもありますよね。
放送後に好きになるケースも多いことでしょう。
番組の演出に対する批判も
実際に番組がスタートしてからは、YouTuberであるキム・ダングンさんの発言が、物議をかもしていたそうです。
キム・ダングンさんは、『ユン食堂』シリーズのことは高く評価されていて、当初『ソジンの家』にも期待したそうですが、共感できなかった、と話します。
「今回『ソジンの家』を見ていると、出演陣が苦しがっているのを見ながら『何が大変なんだ?』というような思いになる。何が大変なのか分からない。午前の遅めに起きて、昼食を過ぎたころにオープンする。そして2〜3時間運営して休憩に入る。夕方の時間も同じだ。店を運営する時間がいくらにもならない」
「食堂を運営しながら、熾烈(しれつ)さを示したわけでもなく、かと言って海外旅行の穏やかなヒーリングの雰囲気を完壁に伝えたわけでもなく。はたまた店員たちの完璧なケミストリーを見せてくれたわけでもなく、エピソードを見せてくれたわけでもないので、何を言ったらいいか分からない。その程度ではないように思うが、しきりに大変だと言うから『もうやめなよ』と思ってしまう。むしろ、イ・ソジンさんのキャラクターがハマって、良かったという印象を受けた」
出典:gooニュース 2023.5.8 より
このダングンさんの動画には、共感や批判も寄せられたほか、ダングンさんに対しての、度を超えた悪質な書き込みも、問題になっていました。
キム・ダングンさんは、後に、追加のコメントを出しています。
「でも誤解しないように申し上げるが、大変だと言ったことについて、出演者たちが間違っているというわけではなく、結局演出の方向性が間違っていたと言ったまで」
「出ている人々は当然大変だ。働いているのにカメラがあるし、僕らが平常時に働くのとまた違う」
「だから大変だと言える。ただ、そんなことを放送する際は、編集のフォーカスをどこにしぼるのかが重要だ」
出典:wowKorea 2023.5.8 より
あくまで、出演者への批判ではなく、演出の方向性への疑問、と説明。
「チェ・ウシクさんとVさん(テテ)の、キュートで、ぶつぶつ言うケミストリーをお見せしたかったようだが、個人的に、適度に出てたら良かったように思う。」と、番組側の演出事情を理解するコメントもまた、残していました。
日本での視聴者の反応は?
テテさんとウシクさんといえば、こんなシーンの数々が、ありましたね(*^^*)
みんな頑張ってる!の意見
飲食店経験のある視聴者さんからは、オーダーに追われる大変さに共感したり、
メンバーのお仕事のスキルが高い!の意見も見られました。
飲食店をオープンし、運営するのは、プロでも大変なことですが、
この番組では、全員が飲食業界の人ではなく、インターンのスタッフも調理・接客を任され、運営していました。
メンバー皆がそれぞれ頑張っている・助け合うシーン
(例えば、第1話より)
テテさんが、最初緊張していたチョン・ユミさんに「自信を持って」と声掛けをするシーン、
洗い物をしていたパク・ソジュンさんへ「ヒョン、シェフは水に触れるのは良くないので、僕がやるよ」と声を掛けるシーンなど、仲間同士助け合う場面がありました。
(※「ヒョン」は韓国での、親しみを込めた〝兄さん″の呼び方です。)
ソジュンさんも、「もう終わる(から僕がやる)よ」と、優しくテテさんにお返事されていて、ほっこり、のシーンも見られました。
筆者は、飲食店勤務経験があるがゆえに、ダングンさんの見解とは裏腹に「みんなすごい!」と、圧巻されました。
ひとりひとりのお仕事の取り組み方が素敵ですね。
「大変だ、と〝ぶつぶつ″言うシーン」が心に残り、「何が大変なんだ」という感想を持つ視聴者さんも、いらっしゃることでしょう。これはよく、解ります。
そのかたご自身が、「大変な」職場にいらっしゃり、苦しいのかもしれません。
ご自身をいたわってあげて欲しい、周りに助けを求めて欲しいと思います。
「ぶつぶつ愚痴を言う」もまた、大切なことだと思います。
愚痴を聞くのもまた、「仲間の困りごと」を知れるし、サポート出来ることですよね!
キム・ダングンさんが着目した「ぶつぶつ言う」シーンも、メンバーが「疲れた」と吐露するシーンも、
多くの人が、職場で悩みを抱えた時に、このお2人のように「愚痴を言い合っても良いんだ」「疲れたら、同僚に伝えて良いんだ」と思える一助にもなると、いえるのではないでしょうか💜
日本でのSNSでのコメントでは、「韓国のバラエティー番組は、1話の時間が長い」(『ソジンの家』は1話約90分)という意見は見られましたが、内容に関する批判的な意見は、今のところ見当たりませんでした。
韓国で、テレビで放送された時とは違い、日本では、サブスクリプション(現在は、Amazonプライムビデオ)で視聴するため、観る人は、「観たい」人であり、ほぼ番組や出演者のファンだと考えられます。そのため、批判的な意見が生まれにくいのですね。
テテが「可愛い」と話題に!
日本での配信が5月12日からスタートしてから2週間、日本では、楽しみに少しずつ観る人、一挙に観る人、様々のようですが、いま何話を観ているかに関わらず、「テテが可愛い!」の声が多く見られます。
看板犬のペロちゃんも話題に!
ペロは、ある日、店に現れた、人懐っこい野良犬です。『ソジンの家』第3話から登場していました。
初めて店に現れた時から、まるで自分のお店のように入って来て、くつろいだり、お客様のお見送りをしたり。
ペロちゃんは、すっかり「ソジンの家」に定着し、「名誉職員」となりました。
最初、「ペロ」の名がつく前は、チョン・ユミさんがワンちゃんに「ソジン」と名付けて、出演陣の笑いを誘っていましたね。(笑)
また、ペロちゃんは、足が悪かったのですが、
『ソジンの家』ドローン撮影カメラスタッフが、ペロを、予防接種と足の治療へと連れていってくれました。
治療費も、このスタッフさんが出したのだそうです。
(参考:WoW!Korea 2023.5.3 https://kt.wowkorea.jp/news-read/104423.html)
まとめ
バラエティー番組を通じて、違う角度からの評価・ひとりひとりの楽しみ方があることが、学びにもなるので、色んな見方があっていいと思います。
「苦情は宝」でお客様(視聴者)の意見が、店(番組)の改善に繋がることもありますね。
そして『ソジンの家』は、韓国料理レシピや、BTSの曲が流れるのも魅力!
ことば(韓国語・英語・スペイン語)の響きを楽しんだり、韓国語・英語の学習の教材になったり、
現地バカラルの街や人の素敵なところを見ることが出来る、様々な角度から楽しめる番組ですので、
ぜひ、色んな人に観て欲しいと思います!
コメント