5月5日放送の「NHKスペシャル」で、サカナクション山口一郎さんが、うつ病と共に生きながら活動中、ということをはじめて知り、驚いた方も多いと思います。
この密着取材を通じて、それからYouTube配信でも、一郎さんは、うつ病について発信されています。
うつ病の症状は人それぞれですが、山口一郎さんのケース例を追いながら、原因・診断までのこと、うつ病とどう付き合っていくか、うつ病への誤解に対する知見についても、お伝えしていきたいと思います。
山口一郎さんの、うつ病発症の原因・引き金となったもの
山口一郎さんは、サカナクションのボーカル・ギタリストであり、ほとんどの楽曲制作に携わっている、バンドの顔といえる存在です。
一郎さんが体調不良のため休養していたのは、2022年7月1日からでした。
うつ病の「原因」というものは、最近とは限りません。人によっては幼少期までさかのぼることもあります。
一郎さんの場合も、「今にして思えば」と、うつ病になった「原因」を挙げています。
サカナクションの知名度を上げるために、対外的にバンドの顔として、様々な活動も行っていた時期、「自分を洗脳して」頑張っていた、と振り返っていました。
その結果、サカナクションが今、続けられてるんじゃないかなと思うし
その結果、病気になった原因かもしれないし
作詞のやり方も、妥協せず、かなりストイック。何百とパターンを作り、ボツをいっぱい出して、最後に「これしかない」と納得したものを採用していく、「やり尽くす」。そういったスタイルであったようです。
「結構 無理を長年していたのか」と、10年来の友人でもある、ライブの演出担当 田中 裕介さんは振り返ります。
ミュージシャンのお仕事の特性も原因のひとつ
ミュージシャンも、こういう病気と隣り合わせだといいます。
それは、「感情の起伏が激しいほど、クリエイティブにはチャンスとなる」ことだと、一郎さんは解説しています。
作詞にとっては、表現の素となってくれますし、メロディーを創り出すのもそうですよね。
こうして創り出された楽曲は、つらさや悲しさの中にいる人々の心に響いてくれることでしょう。
「それを繰り返していくと鈍感になる。そのため、さらに感情の起伏を求めて疲弊していく」と、一郎さんは分析しています。
また、イップスの症状は、スポーツ選手だけではなく、音楽業界でも良く聞くといいます。
一郎さんは、インスタライブで「ミュージシャンたちの 心のケアのための相談窓口も作っていこうと思っています。」と話していました。
発症の引き金はパンデミック
発症の直接の引き金は、コロナだったといいます。
パンデミックの中で「不要不急」とされてしまった音楽活動に携わっている人たちを救いたいと、コロナ禍の経験をコンセプトとした音楽プロジェクトや、基金の設立などを行ってきました。
逆境になればなるほど頑張りたくなる気質。そんな中で キャパシティを超えてしまったのが、引き金だったといいます。
一郎さん うつ病と診断されるまで
予兆は2020年から。一郎さんは、ひどい群発頭痛に苦しんでいました。
2021年11月20日・21日に行われた、コロナ禍でのオンラインライブ【SAKANAQUARIUM アダプト ONLINE】が終わった直後から、非常に疲れがあり、無理やり身体を起こそうとしても、重くて動かなかったといいます。
2021年年末くらいから、決断力がなくなる・疲れが全然とれなくなる・帯状疱疹、といった症状が出ています。
ツアーのミーティングでも、全然考えられない、身体が重くて動かない、といったことが続きます。
最初は、更年期障害と思って受診しましたが、何でもありません。
そしてようやく、メンタルの病院を受診します。
最初は、「ちょっと疲れています。燃え尽き症候群ですね」と言われて、1か月くらい休めば復活できると思っていたそうです。
しかし7月入ってからは、ご飯も作れず、ウーバーイーツで頼んでも 玄関まで行けず、ベッドから動けない状態だったせいで 7kgも瘦せてしまいます。
ドクターストップがかかり、会社は、10月から開催予定だった全国ホールツアー『SAKANAQUARIUM アダプト NAKED』を中止にすることを発表します。
一郎さんはやる、やる、と言っていましたが、きちんと休むようにと、説得される形で休養に専念しました。
サカナクションの仲間たちやマネージャーも、一郎さんを あたたかく見守っていました。
(2022年11月16日 一郎さんインスタライブより)
このインスタライブは、2022年11月16日。リハビリを兼ねて、SNSまわりの復活から始めたものです。
一郎さんは「うつ病」の診断がおりても、当初薬を飲まず、体調は悪化したといいます。
(うつ病と診断されたのは、2022年6月でした。)
「本当に僕の知識が浅かったんだけど、薬の働きのせいで無自覚なまま変なものを作っちゃうんじゃないか、とか、何も作れなくなったらどうしようと想像したら怖くなってしまって、内緒で飲まずにいた。
そうしたら一気に体調が悪くなっちゃって。」
Yahoo!ニュースオリジナル特集 2024.4.19
ちなみに、服薬をするようになって、今度は 過食の副作用で太ってきている、とインスタライブで明かしています
ツアーの中止については 野村社長の英断、と言われていますし、一郎さんご自身も「本当に、自分は恵まれている」と何度も話しています。
ですが筆者は、これが日本中で「当たり前」の概念となってほしいです。
「前兆があるはずなので」と一郎さんはインスタライブで呼びかけていました。
皆さんも、身体やメンタルが不調と感じたら、先ずは無理をせず、休んでくださいね。
うつ病と付き合っていく「肩を組むくらいの気持ちで」
一郎さんは、現在もうつ病と付き合いながら、お仕事をされています。
うつ病は、「揺り戻し」が激しいため、その落差に苦しんできた一郎さんは、そんな中でも 自分を観察し、失敗しては理解して、を2年間 繰り返しながら、自分のペースをつかんでいったようです。
合わない薬の副作用に苦しめられ、合う薬を探していた時期は、本当にしんどかったといいます。
今も、2週間に1度の通院を続け、数種類の薬を服用しています。
一郎さんは、「本調子ではない、って自覚出来てるのは良いこと」だといいます。
うつ病を発症した当初、それまで好きだったこと(音楽、読書、釣りなど)が出来なくなった時期があったけれど、好きな中日ドラゴンズだけは自分の中に残ってくれて、それに救われたのだそうです。
ドクターからは、「やりたいと思うことだけやりなさい」と言われたそうで、一郎さんは、2022年9月30日、TOKYO FMのラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』 に復帰しています。
「ちゃんとやりたいと思うことはしっかりやって、良くなっていくというかね。ライブはまだ出来ないし、スタジオとかには入れないけど、ラジオで自分の近況を伝えていくっていうことくらいは出来たらいいなって思うし、ある種……リハビリ?ふふふ(笑)。」
SCHOOL OF LOCK! 2022.9.30
『SCHOOL OF LOCK!』の中で、毎週金曜日に『サカナLOCKS!』のコーナーを担当していました。
(2012年4月2日から2023年9月29日まで)
一郎さんお休みの間(2022年7月8日~ 9月23日)は、江島啓一さんが代理でパーソナリティを務めていました。
うつ病とにらみ合って、「いなくなれ」と思うとつらくなるので、「この野郎!」と肩を組むくらいの気持ちで付き合っていくという一郎さん。
自分が好きなものをあきらめないことは一番大事といいます。
YouTubeライブでは、心配するファンにも「うまく病と付き合っているので心配しないで」と話していました。
自分が音楽を創るにあたっても、「病気で苦しんでる人の気持ちも理解できるようになったという、プラスな面がある」と、ポジティブにとらえています。
複数の病院を受診してみた方が良い
一郎さんが、最初は「燃え尽き症候群」と診断されたように、回数を重ねてから「うつ病」の診断がおりる・もしくは病院によって見解が違ったりもします。
ドクターによっても違います。
ろくに話を聞かずに 薬を出して終わり、というドクターもいましたし、
話を良く聞き、クライアントが良い方向へいくためのセッションができるドクターもいました(筆者の経験より)。
筆者は、心療内科で「パニック障害かとは思いますが…はっきりと判らないですね。」と言われたことがあります。
今思えば、診断基準に当てはまっていない場合の「判らない」という診断は、誠実な証拠でもあると思いますが、解決方法は見つかりませんでした(筆者の経験より)。
一郎さんも、自身の2024.5.6 YouTube配信のなかで
ひとつの病院にこだわらないで、いろんな病院に行った方がいい
と仰っています(1:12あたりです)。
一郎さんも、実際に、ネットで評判のメンタルクリニックでも、行ってみたら いい加減な病院もあったと警鐘を鳴らしていました。
しんどくて 病院を探すのも大変だと思いますが、信頼できるドクターにかかるのが良いと思います。
いまだに、うつ病が「甘え」だと誤解されるワケ
「NHKスペシャル」が放送された日、高知東生さんが、こう仰っていました。
私も、一郎さんの発信をきっかけに、多くの人に うつ病のことを知ってもらえたり、多くのうつ病の人が励まされたりすると思います。
一方で、残念ながら、いまだに「怠け病」という人はいます。
(しかし高知さんが「さすがに、もう言う人いないよね」と言ってくれることで、人々の気付きになると思います。)
うつ病の人に向けられる「怠け病だ」という心無い言葉には、ただ「うつ病についての知識が無い」というだけではなく、人を攻撃しようとする その人自身の、心の疲弊が表れています。
うつ病をはじめ精神疾患に関する誤解を解き、人々が学ぶ場を設けると共に、心無い言葉を言う人々の内面に目を向け、そういった人にも支援が必要だと思います。
また「怠け病」という誤解が、より世間に広まってしまった理由のひとつには、‟新型うつ病”といった言葉が独り歩きした背景があったことが否めないでしょう。
‟新型うつ病”という言説
10年以上前に、マスメディアが命名した用語に「新型うつ病」といったものがあります。
「仕事では抑うつ的になる‟のに”余暇は楽しく過ごせている」「若年者に多く、全体的に‟軽症”」という取り上げ方だったために、大きな誤解を呼び、病気ではなくワガママだ、怠けだ、という、(そういう症状の人へ向けた)ひどいバッシングが起こりました。
炎上した物事は、多くのマスコミが取り上げますよね。結果、「世間」で言葉が独り歩きしていく要因となってしまいました。(参考:障害者.com 2019.6.16 より)
‟新型うつ病”といった学術的な定義はありません。
「日本うつ病学会」のホームページにも、このように明記されています。
結論から述べますと、「新型うつ病」という専門用語はありません。
むろん精神医学的に厳密な定義はなく、そもそもその概念すら学術誌や学会などで検討されたものではありません。
日本うつ病学会公式サイト うつ病Q&A より
研究者の方々も、臨床社会心理学の視点から、理論を提示しています。
3-1 「新型うつ」の概念
「新型うつ」についての学術的にコンセンサスの得られた定義は存在しない。たとえば,日本うつ病学会気分障害の治療ガイドライン作成委員会による治療ガイドライン (2013, p. 3) では,「『現代型 (新型) うつ』は,マスコミ用語であり,精神医学的に深く考察されたものではなく,治療のエビデンスもない」とされている。
Japanese Psychological Review 2014.Vol. 57, No. 3, 405-429 臨床社会心理学における“自己”:「新型うつ」への考察を通して
多くの医療関係者や研究者が、公式サイトで「新型うつ病」という用語は無いと否定しています。
そして、従来のうつとは異なる特徴を持つタイプのうつ「非定型うつ病」(Atypical depression)に関しては、歴史的に議論されてきており、今もなお研究中です。
また、この「従来のうつとは異なる特徴を持つタイプ」は、‟新型うつ病”言説が生まれる以前から指摘されてきた歴史もあります。(逃避型抑うつ・退却神経症 ・現代型うつ病 ・ディスチミア親和型うつ ・未熟型うつ病など)
「双極性障害などの誤診」との見方もありました。
(参考:Japanese Psychological Review 2014.Vol. 57, No. 3, 405-429 臨床社会心理学における“自己”:「新型うつ」への考察を通して)
DSM-5(アメリカ精神医学会の診断基準)(2013)では、気分反応性・過食・過眠・鉛のような体の重さ(動かすのが困難)・対人関係拒否過敏性 が「非定型うつ病」の診断基準となります。(参考:atGP 2020.4.28 より)
研究者たちも重く見ている‟新型うつ病”バッシング問題
また研究者は、‟新型うつ病”バッシングを社会問題ととらえた研究も行っています。
‟新型うつ病”とされる人に対して、周囲が否定的にとらえ、その反応が、さらなる悪化に寄与する可能性が示唆されたことから、周囲の人も含めた対策を取るのが目的です。
報道などでは取り上げられることの少なかった‟新型うつ病”とカテゴライズされる人の悩みを受講者に提示し、啓発教育を行った結果、拒絶的感情が低くなり、「原因を本人の性格に帰属する」傾向が弱まったそうです。
(参考:「新型うつ」の予防と治療に関する心理学および精神医学的研究 令和3年6月9日 研究成果報告書 より)
「啓発教育が、効果がある」という研究成果には、希望をもらいました!
うつ病になる前の段階でも、不調があれば休むことが大事
もちろん、「怠け」「甘え」という誤解が世間に広がってしまったのは、‟新型うつ病”造語騒動だけが原因ではないでしょう。
うつ病のつらさというものが、また「言葉の表現」によって矮小化されてしまっていることや、ひとりひとり症状が違うことが知られていないことも、その原因です。
一郎さんは、うつ病のつらさについて、こう表現しています。
「『倦怠感』って言葉、よくないですよ。『なまける』なんてもんじゃないから。体験していない人が想像するより、200倍くらいつらいと思う。僕の場合は『ドラゴンボール』に出てくる『精神と時の部屋』じゃないけど、ひどい時は本当に重力が何倍にも感じる。」
「躁の時間が長い人や、端から見たら元気で サボってるように見える人もいる。」
Yahoo!ニュースオリジナル特集 2024.4.19
それから、そもそも、うつ病になる前の段階であっても「しんどい」と感じたら、休養が何よりも大切です。
もしそれを「甘え」だと定義づけるのならば、「甘える」べきでしょう。
「‟診断”が無ければ、休んではいけない」といった風潮も、社会をむしばみ、‟新型うつ病”バッシングへ繋がっていったのだと、私も肌で感じてきました。
筆者の元職場でも、うつ病を正しく理解している人がいる一方で、
「気分の問題」「怠け病」と決めつけて学ぼうとしない人や、
うつ病と闘いながら働いているスタッフさんが 休むことに対して、不満を言う人もいました。
そうですね。なかなか説明しても通じない人もいますが、めげずに周知を続けていきましょう。
自分や家族の病気で「急に休むこと」は、誰でもあることなので、
うつ病に限らず、休んだ時に助け合えることは「自分も休みやすくなる」雰囲気があって。全員のために良いことですよね。
もちろん、人手が足りなくなった時のためのリスクヘッジも、普段からやっておくことで、誰もがより安心して働ける環境になるでしょう。
長期休みの場合は、「傷病手当金」を受給できます。
心無い言葉を言う人たちも、苦しんでいる
一郎さんへも、うつ病を 公表してから心無い言葉を投げかける人たちもいたといいます。
それでも一郎さんはファンに呼びかけます。「みんなもそういう意見を見つけても、(心無いことを言う人たちに)かみつかないでほしい」
一郎さんは、「そういう人も苦しんでいると思うんです。」と言います。
「みんなしんどいし、やなこともあるよね。」
「いがみ合っても、傷つけあっても、しょうがないからさ。」
「人に優しくするって、なんの損もないと僕は思ってるし。見えてる側面なんて、ほんの一部なわけじゃないですか。コメント欄でばーんとやなこと言ったって、その人の背景はわからないわけじゃん。(どんな背景があるか)想像するのは、すごく大事だなって思います。想像さえできればさ、優しくできる。」
(一郎さんYouTubeライブ配信 2024.5.6より)(2:06あたりから)
一郎さんの言葉に、ハッとしました。
その人たちが、そうなってしまった背景を想像することは大切ですよね。
一郎さんのライブ配信では、うつ病についても発信
一郎さんは、YouTubeで、うつ病についても、ご自身の経験も交えながら、発信を続けています。
ライブ中、一郎さんがお父さんに電話をすることも。親子のお話しも聞けたりします!
一郎さんパパのお話しがまた、面白いんです。
5月5日放送の「NHKスペシャル」もそうでしたが、YouTubeでも、同じようにうつ病で苦しむ人やその周りの人たちのリファレンスになればと、発信を続けています。
うつ病を公表している有名人は他にもいる?
一郎さんは、「公表にはリスクがあった」といいます。
でも、公表して自分が実験台になってみて、苦しんでいる人たち、周りの人たちの参考になり、少しでも楽になるならと、公表を選びました。
一郎さんの他にも、うつ病と共に生き、公表している芸能人は多くいらっしゃいます。
うつ病を公表している有名な人
自身のうつ病を公表している有名な人は、多いです。
Brad Pitt / ブラッド・ピット(俳優、映画プロデューサー)
Ryan Reynolds / ライアン・レイノルズ(俳優)
Owen Wilson / オーウェン・ウィルソン(俳優、脚本家)
Halle Berry / ハル・ベリー(俳優)
Dwayne Johnson / ドウェイン・ジョンソン(俳優)(元プロレスラー)
James Blake / ジェイムス・ブレイク(シンガーソングライター)
NON STYLE 石田 明さん(お笑いタレント)
ユースケ・サンタマリアさん(俳優・声優)
うつ病は世界的に多く、一部の方々を紹介しましたが、うつ病を公表している有名な人は、他にも大勢いらっしゃいます。
(参考:MOVIE WALKER PRESS 2019.8.17、Esquire 2020.03.21 より)
BTS ユンギさん(SUGA)
BTSのユンギさんも、うつ病、対人恐怖症、強迫症を患い、治療を受けたことがあります。
ユンギさんは、「隠すものではない」といいます。
「誰にとっても、これらの感情は隠すべきものではないと思います。話い合い、表現されるべきです。
私がどんな感情を抱こうと、以前のように、私はいつでもそれを表現する準備ができています」
billboard JAPAN 2021.5.21 より
そして、ユンギさんは、その心情を、楽曲『The Last』(2016年 アルバム『Agust D』に収録)の中で、赤裸々に表現しています。
Lili Reinhart / リリ・ラインハート
アメリカで、精神疾患を公表している俳優さんは多数、とはいえど、人気が定着した後に公表する人がほとんど。
しかし、リリ・ラインハートは早くから、ご自身の精神疾患についてオープンにし、こう訴えています。
「メンタルな病との闘いを話すのは、恥ずかしいことではない」
「学校で普通に話すべきだと思う。ティーンは、メンタルに問題があること自体、特殊だと感じて『隠さなきゃ』とプレッシャーを感じてしまう。もっとオープンになるべき。」
cyzo woman 2020.3.20 より
「うつ病を抱えている自分」は「新しい自分」
一郎さんは、「元の自分に戻ろう」とするのではなく、「新しい自分」になればいいといいます。
一郎さんの発信には元気をもらう人も多いです!
筆者も昨年から「てんかん」を患ったので「新しい自分」という概念が、とても腹落ちしました。
一郎さんは、「うつ病を抱えている自分だからこそ、新しい音楽世界を作れるはず」と話します。
病気の経験や想いを、楽曲へと落とし込む作業は、きっと苦しいこともたくさんあるでしょう。
しかし同時に、そのアウトプットは、心の中を整理することにも役立ってくれるのではないだろうか、とも思います。
これからの、一郎さんの楽曲がとても楽しみです!
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