「イパネマの娘」日本の有名アーティストも多数カバー。ボサノバの女王アストラッドさんがお孫さんに歌った歌とは。

当ページのリンクには広告が含まれています。
広告

世界的にヒットした『イパネマの娘』を歌い、「ボサノバの女王」と呼ばれた、アストラッド・ジルベルトさんが亡くなりました。

歌っているAstrud Gilbertoさんの写真(出典:Sofia GilbertoさんInstagramより)
出典:Sofia GilbertoさんInstagramより



孫であるソフィア・ジルベルトさんが、6日、Instagramで「人生は美しいと歌われていますが、悲しい知らせを届けに来ました。おばあちゃんは今日星になりました。そしておじいちゃんのジョアン・ジルベルトの隣にいます。」と、アストラッド・ジルベルトさんの訃報を報告していました。

〝 Minha vovó Astrud Gilberto fez essa música pra mim, se chama Linda Sofia 🌸 Inclusive ela queria que meu nome fosse Linda Sofia 🌼

A vida é linda, como diz a música, mas venho trazer a triste notícia que minha avó virou estrela hoje✨🌟✨
e está ao lado do meu avô João Gilberto.

Astrud foi a verdadeira garota que levou a bossa nova de Ipanema para o mundo. Foi a pioneira e a melhor. Aos 22 anos, deu voz à versão em inglês de “Garota de Ipanema” e ganhou fama internacional.
A música, um hino da bossa nova, se consagrou como a segunda mais tocada em todo o mundo principalmente por sua causa.

Amo e amarei Astrud eternamente e ela foi o rosto e a voz da bossa nova na maior parte do planeta.
Astrud estará para sempre em nossos corações🎶💖 ″

〝おばあちゃんのアストラッド・ジルベルトが私のために作ってくれた曲で、リンダ・ソフィアという曲です🌸 私の名前をリンダ・ソフィアにしたいとまで言ってくれました🌼

人生は美しいと歌われていますが、悲しい知らせを届けに来ましたおばあちゃんは今日スターになりました✨🌟✨
そしておじいちゃんのジョアン・ジルベルトの隣にいるのです。

アストラッドは、イパネマからボサノバを世界に広めた本物の女の子でした。彼女はパイオニアであり、ベストでした。22歳のとき、「イパネマの娘」の英語版で歌声を披露し、世界的な名声を獲得しました。
ボサノヴァのアンセムであるこの曲は、主に彼女のおかげで、世界で2番目に多く演奏される曲となりました。

私はアストラッドを愛しているし、これからも永遠に愛し続けるでしょう。
アストラッドは永遠に私たちの心の中にいます🎶💖″

出典:Sofia gilbertoさんInstagramより

ソフィアさんのInstagramの投稿には、リール動画で、アストラッドさんが孫のソフィアさんのために作った「リンダ・ソフィア」という歌が流れます。歌い終わりには、優しくソフィアさんに語りかける声も入っています。
ソフィアさんのためだけに歌う、愛情のこもった歌声が心に沁み入ります。

SofiaさんInstagram https://www.instagram.com/p/CtIbMm0ghOf/

目次

日本からも多くのお悔やみの声

ブラジルのメディアによると、アストラッドさんは6月5日、アメリカペンシルベニア州、フィラデルフィアの自宅で亡くなったと伝えています。83歳でした。死因などは明かされていません。

これに対し、世界中から、悲しみ・お悔やみの声があがり、日本でも、様々な声が寄せられています。

〝夫のレコーディングに付いてきただけなのに、なかなか上手く行かない中、ためしに軽い気持ちでフレーズを唄ったことに彼女のその後の活躍が切られ、ボサノバという確固たるジャンルが認められることとなった(情報より)。静かに、もの悲しげに聞こえるイパネマのフレーズ。ブラジルと日本との相性は古代からあったかのような気持ちにもなってしまう。スタンゲッツのテナーSaxとの味も最高でした。″

〝この曲は多くのミュージシャンがカバーしてるけど、やっぱりアストラッド・ジルベルトさんの歌声は”別だった。彼女が亡くなっちゃったのは本当に残念だけど、でも、この曲、彼女の歌声は永遠に残っていくよね。合掌。″

〝60年代後半、日本のボサノバブームの火付け役は、アストラッドの存在だった。シックなドレスに身を包んだ彼女は、短い間ながら、時代のアイコンだった。ご冥福をお祈りします。ありがとう。″

〝 ジャズとサンバ他ブラジル音楽との融合を多くのミュージシャンが模索していた時代の傑作です。
ただし、新しい音楽の出発点だったので、アストラッドの歌声が無ければ、スタン・ゲッツのサックスとジルベルトのギターと唄だけではボサノバという新しい音楽があれほど世界に浸透することはなかったのかも知れません。 ボサノバを与えてくれてありがとう。 ご冥福をお祈りします。″

Yahoo!ニュースのコメント欄より

ボサノバの女王の訃報に、それぞれの、人や音楽への想いがあふれるコメント欄でした。

「イパネマの娘」は、特に、思い出深いという人が多いのではないでしょうか。

『イパネマの娘』日本語でも歌ったアストラッドさん

ボサノバの時代を創ったアストラッド・ジルベルトさん。

なんと、アストラッドさんが日本語で歌ったバージョンが存在します!

Spotifyより

松田聖子さん、坂本龍一さんもカバー

『イパネマの娘』は、日本のアーティストも、多くカバーしています。

「SEIKO JAZZ」

日本では、小野リサさんが有名ですが、
松田聖子さんも、2017年、アルバム「SEIKO JAZZ」の中で『イパネマの娘』英語バージョンを歌っています。

アルバム「SEIKO JAZZ」画像
(出典:amazonより)
(出典:amazonより)

「GETZ / GILBERTO +50」

「ゲッツ/ジルベルト」はボサノバの記念碑的作品、とも言われています。
日本のミュージシャンがカバーし、坂本龍一さん、坂本美雨さん、細野晴臣さんらが参加しました。

「GETZ / GILBERTO +50」は、2013年、「ゲッツ/ジルベルト」50周年を記念して、伊藤ゴローさんプロデュースのもと、ジャンルを超えて集まった19名のアーティストが愛を込めてカバーしたアルバム。

「GETZ / GILBERTO +50」参加アーティストはこちらの方々(敬称略)です♪

Guitar 伊藤ゴロー
Vocal 土岐麻子 布施尚美 細野晴臣 坂本美雨 カヒミ・カリィ TOKU 原田知世 沖 樹莉亜
Tenor Saxophone 菊池成孔 清水靖晃
Piano 山下洋輔 坪口昌恭 坂本龍一
Cello ジャキス・モレレンバウム
Bass 鈴木正人 秋田ゴールドマン
Drums 栗原 務 みどりん

参加アーティストさんが、とても豪華ですよね!

イパネマは、ブラジルのリオデジャネイロ市の南区に存在する地区です。
彼女の育ったリオデジャネイロに思いをはせ、『イパネマの娘』を今一度聴きながら… 

心よりお悔やみ申し上げます。

アストラッド・ジルベルトさんの軌跡

アストラッド・ジルベルトさんは、1940年生まれ。
ブラジルのサルバドールで、ブラジル人の母とドイツ人の父の間に生まれ、リオデジャネイロで育ちました。

「ボサノバの父」の1人と言われるジョアン・ジルベルトさん(歌手・ギタリスト)と結婚、アメリカに移住。
ジョアンさんとスタン・ゲッツさん(アメリカのサックス奏者)の共作アルバム(1964年)「ゲッツ/ジルベルト」に参加し、収録曲である『イパネマの娘』が大ヒット、アルバムは米グラミー賞を受賞します。

日本を含む世界中の国でツアーを行い「ボサノバの女王」と呼ばれます。
ジョアンさんと離婚した後も、ソロ、息子さんたちとの共演で多くのアルバムを発表しました。

広告
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次