Barbenheimer(バーベンハイマー)とは何か?何故、炎上しているのか

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「原爆」のワードが突如、Twitterでトレンド入りし、何事かと、元ネタをたぐった人もいたことでしょう。

原因は、「Barbenheimer(バーベンハイマー)」、そして、映画「バービー」の公式Twitterの、とあるTweetです。

こちらが「炎上」しています。なぜ、炎上してしまったのでしょう?

これらについて、解説していきます。

目次

「Barbenheimer(バーベンハイマー)」とは何?

「みんなが疑問を持っている」を表す画像

Barbenheimer(バーベンハイマー)」とは、映画『バービー』と映画『オッペンハイマー』を掛け合わせた「インターネットミーム(Internet meme)」です。

バービー(Barbie)』と『オッペンハイマー(Oppenheimer)の映画タイトルを掛け合わせて、「Barbenheimerバーベンハイマー)」という造語が出来ました。

インターネットミーム(Internet meme)」とは、SNSを中心としたネット上の世界で拡散され、話題になった動画や画像、文章のことです。

ネット上のユーザーが楽しみながら、コラージュなどを生み出して広がり、トレンドが作られていきます。

なぜ、「Barbenheimer(バーベンハイマー)」が炎上しているのか

バービー(出典:映画「バービー」公式Instagramより)
(出典:映画「バービー」公式Instagramより)
オッペンハイマー
(出典:映画「オッペンハイマー」公式サイトより)
(出典:映画「オッペンハイマー」公式サイトより)

映画『バービー』と映画『オッペンハイマー』、この2つの映画は、アメリカで7月21日に同日公開されました。

7月21日~23日の3日間で、早くも『バービー』・『オッペンハイマー』は、それぞれ、1億5500万ドル、8050万ドルもの興行収入をたたき出し、大ヒットしています。

アメリカでは、Twitterで「Barbenheimer(バーベンハイマー)」のハッシュタグが出来、映画のファンアートが広がり始めます。

しかし一部の、原爆を揶揄するようなコラージュで描かれたいくつかのファンアートに対して、批判の声が巻き起こりました。(これらのファンアートは、公式とは無関係です。

#Barbenheimer」そして「#NoBarbenheimer」というハッシュタグが生まれ、多くの意見が現在も、Tweetされ続けています。

さらに、映画「バービー」の公式Twitterアカウントが、原爆を揶揄するファンアートを投稿するアカウントに、親しみを込めたリプライを付けており、これにも批判の声が集まります。

きのこ雲や爆発に、キャラクターたちの笑顔をコラージュしたファンアートの投稿に対して、「Barbie Movie」(映画「バービー」)公式Twitterは、「忘れられない夏になりそう」「ケンはスタイリストね」「私たちは、いつもピンクのことを考えているわ」と、それぞれにリプライを付けています。

原爆に関するファンアートを投稿するアカウントへの、映画「バービー」公式Twitterからのリプライ
(出典:Twitterより)
(出典:Twitterより)
原爆に関するファンアートを投稿するアカウントへの、映画「バービー」公式Twitterからのリプライ
(出典:Twitterより)
(出典:Twitterより)
原爆に関するファンアートを投稿するアカウントへの、映画「バービー」公式Twitterからのリプライ
(出典:Twitterより)
(出典:Twitterより)

これに対して、「公式がこれに乗っかるのは、どうなのか」と、嘆きの声が上がりました。

ワーナーブラザースジャパンは、7月31日、日本の映画『バービー』公式Twitterアカウントで、謝罪のコメントを掲載しています。

映画『バービー』公式Twitterより
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SNSでは、様々な意見が

Twitterでは、様々な意見が寄せられていました。

Twitterより

オッペンハイマー博士に、心を寄せた意見も見られました。

〝マンハッタン計画を主導したオッペンハイマー博士自身は、戦争を終わらせ、新たに戦争が起こらなくする威嚇抑止力の為にと原爆を考えていたものの、あまりに強力過ぎる破壊力、しかも、作ってもまだ戦争が起こってしまう事に後悔したらしいですから、博士自身をも踏みにじる行為だと思いますね。″

〝どちらかといえば私はオッペンハイマーのことは嫌いではないし、オッペンハイマーの映画は観たいと思っていたのですが、バービー公式の「It’s going to be a summer to remember」は正気か????と思ってる″

Twitterより

また、第二次世界大戦時の、日本の加害性の直視と、原爆の被害を伝えることは両立出来る・ごっちゃにしないで議論しよう等、議論の整理をする意見も、多く見られます。

Twitterより

〝日本でも戦時を描く作品といえば、被害を受けたことを主張するものがほとんどで、加害の面を描いた作品がごくわずかなのも事実。そういう環境で育つことで、日本が一方的な戦争被害者だと勘違いしてしまっている人も少なくないと思う。″

〝日本は加害した側で敗戦国だ でも私達は加害や被害、どちらに正義のがあるかの話をしているんじゃない 戦勝国だろうが敗戦国だろうが、22万人を一瞬で殺した兵器を冗談やネタとして扱ってはならないということを言っている″

Twitterより

まとめ

『バービー』にせよ、『オッペンハイマー』にせよ、映画本作品の本質とは全く関係ないところで、起きてしまった「ファンアート問題」と炎上。

意見を言う・議論することは大いに良いことなのですが、中には、逆に、心無いコラ画像をUPされている方も、ちらほら見受けられました。

しかし、「原爆の悲惨さについて 知らない方々が、学ぶ良い機会に」と、「#Barbenheimer」のハッシュタグを付けて、原爆投下後を描いた絵や資料をUPされる方々もいらっしゃいました。

多くの方々が、学ぶ機会になるかもしれません。

アメリカにも、「ヒバクシャ」はいらっしゃいます。

平和のために、日本で被爆者の方と共に活動されている「アメリカ人」のかたも、いらっしゃいます。
(詳しくは、こちらの記事に、まとめています↓)

映画『バービー』・『オッペンハイマー』日本での公開は?

【ふたつの映画、日本での公開は?】

映画『バービー(Barbie)』は、日本では、8月11日(金)公開予定

映画『オッペンハイマー(Oppenheimer)』は、公開されるかどうかは、未定(8月1日現在)のままです。

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