ホビさんの新曲『Sweet Dreams(feat.Miguel)』のMV考察をしていきたいと思います。
映像がとにかく綺麗で、不思議で、
ホビさん、Miguelさんの歌声と溶け込み、Sweetな世界観が広がっています。
ではさっそく、甘い夢の世界へ…
『Sweet Dreams(feat.Miguel)』MV それぞれのシーン解説
J-HOPE『Sweet Dreams (feat. Miguel)』Official MV
まずは、それぞれの場面を見てみたいと思います。
①ホビが幸せそうに寝ているシーン
最初のシーンに、飲み物が入ったコップが出てきます。
1つには、口紅が付いています。
この時、ストローは、お互いに違う方向を向いていました。
まるで、2人がそっぽを向いているように…
2つのドリンクのカップ。1つのストローには、口紅が付いている。
(出典:HYBE LABELS)
オープニングとエンディングのホビの部屋は同じように見えます。ホビは、幸せそうに眠っています。
2人のコートが並んで掛けてありました。
(「洋服」も、この後、大切なアイテムとなってきます。)
この時、お部屋は、緑のチェック柄のカーテンに、透明の照明器具です。
(出典:HYBE LABELS)
枕元には、モナリザの絵が飾ってあります。
②空に浮かぶ家
空に浮かぶ家。その中で踊るホビ。
2人のコートは、この時は、少し離れて掛けてあります。
後ろの壁には、2人の服が、少し離れて掛かっています。
(出典:HYBE LABELS)
部屋の壁にかかっているモナリザの絵も、踊っています。
この世界の住人は、皆、幸せそうに見えます。
はしごを運ぶ作業員のユニフォームには、天使の羽が。
屋根が膨らんで風船になり、浮かび上がる赤い車
後ろに進む自転車のかごには、1輪の大きな花
ふわふわの黄色いチェック柄のポストなど
何とも不思議な世界で、楽しいですね。夢の国のよう。
(出典:HYBE LABELS)
ワンちゃんが、2本足で立って、踊っていたりもします。
ワンちゃんが踊っています。手前には、黒いネコちゃん。
(出典:HYBE LABELS)

ジミンさんが、このワンちゃんを Weverseのアイコンに設定し、「SWEET DREAMS♪」とキャプションをつけて、ホビさんを応援していますね。
ジミンさんのWeverseプロフィール写真(出典:Weverse)



このワンちゃんがチミーに似ている!という噂もあるね。



手前のネコちゃんは、ユンギさんかな?という噂も…
③ホビが歌う空飛ぶ家
空に浮かぶ家、今度は、電話をしながら歌うホビ。
同時に 後ろでは、壊れた部屋を修繕し、服を窓の外に投げる描写があります。
緑色のチェック柄のカーテンが、白いレースに変わっています。
ぶら下がりの照明器具も、透明から、白を基調にしたものに変わっています。
(出典:HYBE LABELS)
しかし、修繕をする作業員が一瞬映った後、またカーテンが緑色チェックに、照明器具が透明に戻っているのです。
白いレース柄から、緑色チェック柄のカーテンに戻っている。
(出典:HYBE LABELS)
そしてまた、テレビ(ミゲルさんが出演?してる!)が映ったその後すぐ、またカーテンが白のレースに変わりました。
ホビは、時間軸を、行ったり来たりしているのではないでしょうか。
緑色チェックのカーテンと透明の照明は、過去の世界。
白いレースのカーテンと白い照明器具は、現在の世界。
④空飛ぶオープンカー
バスルームのモクモクから、雲の上へ。
(出典:HYBE LABELS)
ホビさんが、オープンカーで雲の上を飛んでいます。
なんて綺麗な景色なのでしょう!
Miguelさんとホビさんのボイスを聴きながら…夢見心地です。
⑤ホビが歌う空飛ぶ家 2回目 下にもう1人のホビ
ホビが再び、空飛ぶ家で歌っています。
緑色チェックカーテン
白いレースのカーテン
ここでも、切り替わる場面が出てきます。
工事の人たちが作業を進めています。作業員の人たちは、洋服を、ぽいぽい、窓から投げていきます。
空に浮かぶ家から、はらはらと、服が舞い落ちていきます。
「服」は、大切な想い出の象徴でした。
空に浮かぶ家を、もう1人のホビは懐かしそうに見上げています。
何かを、悟っているような、スッキリしたような…そんな表情に見えました。
空飛ぶ家を見上げるホビ (出典:HYBE LABELS)
服が舞い散る中
そこでホビは、佇んでいる彼女を見つけます。
空飛ぶ家から服が舞い落ち、道に散らばる。
そこには、大切な人がいた。
(出典:HYBE LABELS)
ホビは、彼女へ手を差し伸べるも、何か思い直したのか、手を下げました。
向き合う2人
(出典:HYBE LABELS)
⑥ホビがいない部屋/工事のおじさん
ホビはもういなくて、古びた家は、あちこちが壊れています。
注目のカーテン&照明器具は、白いレースのカーテン、白い照明、でした。
作業員たちが、黙々と作業を進めています。
(出典:HYBE LABELS)
これで、この時間が「現在」「現実世界」なのだということが判りました。
工事のおじさんは、ポラロイド写真を見つけます。ホビと彼女の写真。
その裏には、こう書いてありました。
作業員のおじさんがポラロイド写真の裏側を見ている。
そこには、こう書かれています。
「to.J You’re my sweetest dream」
(出典:HYBE LABELS)
to.J
You’re my sweetest dream
彼女が彼(J-HOPEの“J”ですね)を想って、つづった言葉です。
「貴方は私にとって、運命のひとよ」(※意訳です)
彼女の、彼に対する愛おしさが溢れています。
「You are my dream」には「貴方は、私の理想の方です。」といった意味合いがあります。
「You are the sweetest」のフレーズには、相手がとても優しく愛らしい、感謝している、というニュアンスが込められています。
作業員のおじさんは、ポラロイド写真と、彼女のメッセージを見ると、とっても寂しそうに、ため息をつくのでした…。
作業員のおじさん、寂しそうに、ため息をついています。
(出典:HYBE LABELS)
モナリザの絵は、そのままだけれど、歌ったり踊ったりは しませんでした。
飲み物が2つ。ストローに口紅のあとはありません。
ですが…さっきと違って
2つのストローが、手をつないでいるように見えます。
(出典:HYBE LABELS)
ガタガタと揺れて、少し動いたストロー。
何だか、白いストローが、黄色のストローを揺れから守って、寄り添っているように見えました。
(出典:HYBE LABELS)
⑦エンディング
また、ホビが幸せそうに眠っています。冒頭のシーンに戻ってきたみたいに。
窓から差し込んでいるお日様の光が、右へ左へ、ゆらゆら揺れています。
お部屋は、空を飛んでいるようですね。
ホビがスヤスヤ眠っています。 壁には2人の服が、並んで掛かっています。 (出典:HYBE LABELS)
2人のコートは、寄り添うように、仲良く並んで掛けてありました。
モナリザの絵は…動いています。
あっ…と、口に手を当てるモナリザの絵 (出典:HYBE LABELS)
これは、現実世界ではなく、夢の世界だよ、と、陽の光やモナリザが、そっと教えてくれているようでもありました。
【考察】天国のような場所と、現実世界と
これは、筆者の個人の考察です。
数ある考察の中のひとつとして、お読みいただければ幸いです。
『Sweet Dreams』のコンセプトは、「愛」ですよね。
ホビさんとMiguelさんの歌×MVの世界観から、恋人に対する愛情が、切なく甘く、伝わってきました。
現実にはないような「不思議な世界」も、楽しかったです。
ビデオの物語を見終わって、私は、この2人は、きっと天国にいるのではないか、と思いました。
空飛ぶ家で、電話をしながら踊っているホビは、まだ、その現実を受け入れたくなくて…家の修復工事が始まっていても、そこで歌い続けています。
(電話を手にしているので、もしかしたら、色んな所に電話して、恋人を探しているのかもしれません。)
過去と現在、夢と現実世界を、行ったり来たりしているようです。
ホビのいない壊れた家で、ポラロイド写真を見つけ、作業員のおじさんがため息をつく場面が、きっと現実世界。
壊れた家は、何か災害などがあったのでしょうか、
作業員のおじさんがポラロイド写真を見て、悲しそうにため息をついた後、揺れるシーンがあります。
その揺れと 壁の壊れ具合から、起きた災害とは、地震なのではないか、とも思ってしまいます。
(「現実世界」の余震ではなく、まだ「夢世界」なら、空を飛んでいるので 乱気流の揺れかもしれません。)
彼女と対話したホビは、何もかも受け入れています。
オープニングとエンディングで、1人眠るホビは、幸せそう。
過去の回想シーンというよりは、夢の中では、ずぅっと幸せが続いているよう…そんな風に感じました。
空を飛ぶ家の下に広がる、夢のような世界では、カップル、きょうだい、など、大切な人と共にいる人々を良く見かけます。老夫婦もいます。
みんな大切な人と会えたのだな、と、彼らの語らいを見て、幸せな気持ちになりました。
また、歌詞の中に、こんなフレーズがあります。
You should never sleep alone (Sleep alone)
(引用元:GENIUS )
(作詞作曲:j-hope、Johnny Goldstein、Sean Douglas、Sam Martin、Theron Makiel Thomas)
【和訳】
あなたは、ひとりで眠るべきじゃないんだ(ひとりで眠らないで)
そして
‘Cause I’ll always take you home (Yeah, right)
(引用元:GENIUS )
(作詞作曲:j-hope、Johnny Goldstein、Sean Douglas、Sam Martin、Theron Makiel Thomas)
【和訳】
だから僕が、いつだって、あなたを家まで送るから(そうさ)
…と続きます。
これは、何度も繰り返されるフレーズですよね。
この歌詞とMVがリンクした時、
君が一人で眠りにつくことは、の「一人」は、より「独り」の意味に近いと感じたり、
「眠る」は、「眠りにつく(永眠)」とも読み取れたりします。
「いつだって、あなたを家まで送る」は、「もし、あの時、僕が家まで送っていたなら…(あなたを守ることが出来たのに…)」という後悔の声にも聞こえます。
これを読んで下さっている方を、悲しませてしまったなら、ごめんなさい。
大切な人を先に亡くした人にとっても、恋人、パートナーと会える世界が描かれていて、心が慰められる作品にもなっていると思いました。
MVの解釈は、ひとりひとりに、その人の持つ「世界」があり、
歌詞にあるように、まさに「Nothin’ that’s not allowed(禁じられたものは何一つない)」世界なのだと思いました。
別の考察として


筆者自身の中にも、いくつかの解釈があります。
このMVを何度か観るうちに、他の物語も受け取っていました。
劇中のお2人はお若いですが、実は 熟年のご夫婦である、というお話。
「ホビとパートナーは長生きした。長年 住み続けた家はおんぼろになり、家主がいなくなった後の解体工事。今は天国で仲良く楽しく暮らしている」
または、2人はとても愛し合っていたのに、何らかの理由で別れてしまっていた(1人で眠るシーンが、それを示唆している)。やっと今、彼が彼女を見つけることができた。これからは、一緒に…という物語。
どちらにしても、筆者は、「ホビの居ない部屋で、おじさんがポラロイド写真と その裏に書かれた彼女の言葉を見つけるシーン」で、天国を思い浮かべました。
This kind of love, I guarantee for life この愛は一生続くと保証します
(引用元:GENIUS )
(作詞作曲:j-hope、Johnny Goldstein、Sean Douglas、Sam Martin、Theron Makiel Thomas)
このフレーズが、胸に沁み入りました!



切なさや甘美といった 2人の情景を思い浮かべるのは、皆共通なのかもしれませんね。
恋人への深い愛情が、心に沁みました。
実際に、ホビが『Sweet Dreams』MVに込めたものは?
(ホビのインタビューより)
ホビは、『Sweet Dreams』のMVについて、曲が 甘い恋心について語っているように、「空に浮かぶ家」のイメージで、そのワクワク感を表現したいと思ったのだそうです。
愛は誰もが共感できるテーマなので、ビデオを通じて、これらの感情の深さを、本能的で 心のこもった方法で伝えたい、と…。
インタビューで「愛される、愛することについての曲は、あなたが抱いている疑念や不安に応えていますか?」というクエスチョンに対し、ホビは「不安よりも安定がもたらす温かさを理解するようになった」といいます。
「愛の感情に触れながら、自分の別の側面を探究したい。それが新しいインスピレーションの源になると思います」と答えていました。(「RollingStone」のインタビューより)
MVは、夢と現実を行き来しながら、愛する気持ちを表現した要素を織り込んでいます。
(参考:RollingStone 2025.3.7/billboard JAPAN 2025.3.7 )



また、MVには、色んなディテールが散りばめてあるとのこと!
ウィットとユニークさをビデオに吹き込むことは、重要だったといいます。
色々と小道具などにも凝っていました
次は、MVの中に ホビさんが込めたディテールを見ていきたいと思います。
ホビさんの言う通り、ワクワクする仕掛けがあり、また 映像が美しくて、夢の世界に引き込まれていきました。
Miguelさんが劇中のテレビに「出演」!
ここのシーンで、テレビに映っている、素敵な男性は…
Miguelさんが、ビデオ内のTVに「出演」?!
(出典:HYBE LABELS)
Miguelさんですね!Miguelさんが登場しています。
「The Dream Chronicle」の文字
そして、こちらのシーンでも、Miguelさんが登場。
Miguelさんが、またまた登場(出典:HYBE LABELS) Miguelさんが持っているパネルに「The Dream Chronicle」の文字がありました。
Miguelさんが持っているパネルに「The Dream Chronicle」の文字 (出典:HYBE LABELS)
実際に「Dream Chronicles」というゲームがあったのですが、そのストーリーは、プレイヤーが夢の世界を探索し、様々なパズルを解きながら進んでいく、というもの。
この、「眠り」や「夢」といったキーワードがシンクロしますね。
「Dream Chronicles」は美しいグラフィックと音楽も、高評価を受けました。
プレイヤーが 幻想的な世界に没入することができるゲームです。
MVの世界観も、まさに幻想的ですね。



ちなみに、ホビの アンクルブーツは、ルイヴィトンですね。
(お値段、\396,000!)
LV フットプリント アンクルブーツ
(出典:LOUIS VUITTON )
ピザ屋の店名も「DREAM BOY」
ピザの箱にも「DREAM BOY」と書いてあります。
ピザ屋さんの名前も「DREAM BOY」
(出典:HYBE LABELS)
2人は、ピザが大好きで、よく一緒に食べていたのでしょうね。
標識が「SWEETOP」に
右側に「STOP」の標識が立っていますが、よく見ると「SWEETOP」と書いてあります。
「STOP」の標識の文字が「SWEETOP」になっています。
(出典:HYBE LABELS/canvaで作成)



細かい所まで、凝っていますよね。
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