さっしー、鈴木紗理奈、石田健が、性加害問題に「ふみこんだ」コメントとは

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今、松本人志氏の性加害疑惑問題に関して、日本のSNSでは「その場で警察行けばよかっただろう」「8年前なのに」という言葉が飛び交っています。

ワイドショー番組でも、このSNSの誹謗中傷問題に言及する芸能人は ほとんど見受けられませんでした。なぜなら、芸能人が言及したら、その人へもバッシングがいってしまう可能性が高いから。
そんな中で、自分の言葉で意見表明している芸能人の方々がいます。その意見を今回、ご紹介していきたいと思います。

目次

指原莉乃さん、鈴木紗理奈さん、石田健さんコメント

3人のそれぞれの意見を、なるべく割愛せずに 載せます。カッコ内は、筆者の補足です。

指原莉乃さん

タレント・プロデューサーでもある指原莉乃さんは、昨年(2023年)末の「ワイドナショー年末ゴールデン生放送SP」の中で、今起きているネット上の誹謗中傷について、こう話します。

淳さんがおっしゃっているように、本人たち以外がやった、やってない話をしたりとか、「じゃあ女性がついて行ったのが悪いんじゃないか」っていう話をネットが今、しているじゃないですか。
それがそもそも一種のセカンドレイプなんじゃないか、って私は思うので、なんかそういうのが早く無くなればいいなというか。裁判するかもしれないということなので、やったやってないは、そこ(裁判所)で、お話しするべきなんじゃないかな、と思います。

「ワイドナショー年末ゴールデン生放送SP」2023.12.29

指原さんが「…と思います」と言い終わらないうちに、東野さんがお話しを途中でさえぎりますが、指原さんはまたすぐに上手くタイミングを見て 続きを話してくれています。

「8年前のこと」っていうニュアンスも私はすごく良くない、という風に感じますね。
時間が経っても、同じように扱うべきだと思うので、被害者とされる方に常に寄り添ってもらえるような雰囲気になったらいいのになと思います。」

「ワイドナショー年末ゴールデン生放送SP」2023.12.29

指原さんのコメント中 長谷川まさ子さんだけが、指原さんの話にうなづいて聞いていたのは印象的でした。

Xより

番組内で 他のコメンテーターが誰一人として、被害者の立場に立って考えることはしていなかった中、「(社会は)被害者のかたに寄り添う雰囲気作りを」と提示した指原さんに、SNSで共感する声が上がりました。

鈴木紗理奈さん

今年 2024年1月14日放送の「サンデー・ジャポン」では、しっかり時間を取って、この問題を取り扱っています。

Xより

たむらけんじさんと交際していたこともある鈴木紗理奈さんは、(松本と女性の飲み会をセッティングしたと報じられている)たむらさんのことにも触れ、このように、コメントしています。

芸能界も今、変わるタイミングというか、やっぱりうかつなことは言えないし、利害関係があるので、私たちは。
これから芸能界も変わらないとダメだし、私たちも思うことをもうちょっと自由に言っていこうとしてるタイミングだとは思います。

大阪に来る時に、ご飯のお店を予約したりしてるっていうのは聞いたことがあったんですよ。それが、こういう合コンだったんだって思うと、めちゃくちゃキモいなって、今思ってますね。

で、普通にご飯を食べてるだけやと思ってたけど、普通にたむらさんが女の子に電話して「今日松本さん来るから来てくれへん?」て電話をしてたんだ、って。
なんかそんな言い方はしてなかったんで、それをイメージしたらちょっと、気持ち悪いっていうのと同時に、松本さんに対しては、やっぱりすごくみんなからリスペクトされてる人で、それって芸人さん以外でも私たちタレントでもやっぱりめちゃくちゃ愛情あるし、笑いに対してホントに真摯に向き合っているかたなんで尊敬しかないんですけど、
でも、そんな松本さんやからこそ、後輩に対して女性に対して、やっぱ配慮しないと、「No」って言えない環境とかが生まれてくるっていうのを、松本さんは少し、もうちょっと配慮があってほしかったなと思います。

たむらさんも、そういうセッティングをしたくてしてたのか、松本さんに気に入られたくてしてたのか分からないけど、やっぱり、これ芸能界だけに限らず、どの世界でも、やっぱり上に立ってる人間は下の者に対して配慮しないと、こういうことが起こりうるなぁというのは感じました。

TBS「サンデー・ジャポン 」2024.1.14より

女性へのバッシングについて

女性へのバッシングがすごい目に付くんですけど、「警察行ったら良かったやんか」とか「8年前のこと」とか、それが結構気になってて。弱者の人が勇気を持った発言が世の中からこういう風にバッシングされて。
関係ない当事者じゃない人たちが(勇気を持って告発に踏み切った被害者を)社会から追い出すっていうことは、やっぱりちゃんと考えないといけないなと思いますね。

TBS「サンデー・ジャポン 」2024.1.14より

石田 健さんコメント

同じく1月14日の「サンデージャポン」から、石田 健(いしだ けん)さん。

「サンデージャポン」でコメントする石田健さん (出典:TBS「サンデージャポン」2024.1.14より)
「サンデージャポン」でコメントする石田健さん (出典:TBS「サンデージャポン」2024.1.14より)

石田 健さん(通称:イシケン)は、ニュース解説メディア「The HEADLINE 」編集長。
日本テレビ「DayDay」の火曜日のコメンテーターのほか、「スッキリ」、Abema TV「ABEMAヒルズ」 等でもニュース解説しています。

Xより

【石田健さんのコメント①】みんなで言っていくことが大事、同じことを繰り返してはいけない、という意見

事実関係がまだ分からないっていうコメント〝だけ″をみんなが言い過ぎだなって思うんですよね。

つまりこれ、lineが出た当時から、「lineとは、〝女性の合意の証明″で、〝お礼″してるじゃないか」とか、被害に遭ったと告発する女性を誹謗中傷するようなコメントがあったわけです。

松本さん非常に社会的に影響力のあるかたなので、事実関係については争いたい、だけれども、例えば「お礼lineは同意の証明じゃないよね」とか「性的同意は大事だよね」とか、そういうことは言えるはずですよね。

でもみんなが当たり障りのない「事実関係は分かりません」それ〝だけ″をテレビに出る人が言う。もちろん「事実関係は分からない」それはそうなんですけど、(その)先まで言わなくちゃいけない。

それについて話すところから、始めなくちゃいけない。逆にその「当たり障りのない」コメントをずーっと社会が、色んな所で繰り返されてきたから、旧ジャニーズの問題だってそうですし、それを、我々自身がみんな見逃してた。このことを改めて今回も同じことを繰り返してはいけないな、っていうのを思います。

TBS「サンデー・ジャポン 」2024.1.14より

【石田健さんのコメント②】「性的同意」は(今の日本では)非常に難しい、でもみんなで考えよう、というコメント

同意の話が出ましたけど、性的同意って非常に難しいわけですよ。難しいからこそ基本的に警察に行けない人がいたりとか、裁判にして(松本氏が)3年休止するって、裏返せば、被害を告発した女性も3年それに時間を取られるわけですよ。
特に松本さんの様に資産もあって仕事休めるという人は、ごくわずかなわけですよね。
にも関わらず裁判が起こされることはある程度予想が付くわけで、そういうことをやるっていうのを考えると、「同意があるか分かんないじゃん」「でもお礼line 送ってたじゃん」だけではやっぱり済まされない。
lineを送らないと、(被害者女性は)芸能人の卵だったので、それをなるべく穏便に済ませてほしい、こういう発想あっただろうとか。

芸能人側のシステムっていうのも、松本さんが「ワイドナショー出ます」とポロっと言ってる、つまりこれは実際にどうか分からないけど、松本さんが出たいと思ったら出れるような、番組の制作側と凄い近い存在だったと思うんです。

そのぐらい力を持ってる人に対して、後輩の芸人だって「松本さん、松本さん」っていう風に言うだろうし、被害の女性にも「なるべく穏便に済ませてくれ」って言うだろうなと。

こういうことを踏まえて我々は、「事実関係が分かんない」とか「同意は不明ですよね」と言うだけでなく、表に出てるものの責任として、もう一歩踏み込んで、「こういうこともみんな考えようぜ」と。
「同意っていうのは難しいけど、でも考えようぜ」っていう風に、そういうところまで含め、小沢さんの活動自粛も含めて見ないといけないなと思いますね。

TBS「サンデー・ジャポン 」2024.1.14より

また、石田 健さんは、自身のYouTube配信で、サンジャポでのコメントについて「自分みたいに、あんまり利害関係のない(芸人のコミュニティとは関係ない)人が、そういうことを言っておいた方がいいのかな(と思ったので)。」と述べています。

爆笑問題 太田さんのコメントについて「素晴らしいコメントだと思ったので」と共感していました。

【太田さんのコメント(一部抜粋)】
今訴えている人たちがいろんなことを言われているけども、その時点で警察に言えなかったっていう自分を責める必要はまったくないし、あとから理不尽だと思ったとしたら、それはやっぱり理不尽なんだよ

TBS「サンデー・ジャポン 」2024.1.14より

【太田さんのコメント(一部抜粋)】
松本さんのファンの人たちも傷ついていると思うし、そういう意味では、キレイごとを言うようだけど、誰もが自分を一番守る権利があると思う。

TBS「サンデー・ジャポン 」2024.1.14より

鈴木紗理奈さんのコメントも含め「全部が、いい時間、いい番組だったなって思いましたね。」と石田さん。

「賛否両論があってもいいし、それが気に食わないな、とか色々思う人があってもいいんだけど、少なくとも、俺が何か言ったことで、『この問題、もっとちゃんと考えた方がいいんだな』とか『これについてもっと、こういう風にしていきたいな』っていう風に、みんなの日常とか人生がちょっとこう変わっていくといいなって、すっごい考えてるんですよ。」

そんな石田さんの配信フルバージョンはこちらです↓

イシケンTV – わかりやすいニュース解説 チャンネルより

3人のコメントに共通しているもの

指原さん、鈴木さん、石田さん、それぞれの意見を見てきましたが、3人のかたに共通するのは、性暴力の二次加害を無くしていこうという働きかけであり、弱者がものを言えない雰囲気、社会のあり方に苦言を呈していること、それを変えていこうよ、ということでした。

こうしてコメントしてくれる人がいるおかげで、私たちは勇気をもらい、「考えよう、変えていこう」と言える人が増えていくと思います。

石田 健さんは、YouTube配信の中で「今回の問題は、松本さんの特別な話じゃなくて(例えば 組織の飲み会でなかなか帰れない、とか)〝誰もが遠くの話じゃない″という所を改めて考えるのはいいことだ」と述べていました。

「批判すること」と「ファンであること」は両立する

鈴木紗理奈さんの言葉にも「リスペクトしている松本さんだからこそ」とありましたが、その通りで、「きちんと批判すること」と、「好きでいること」は両立します。

昨年(2023年)、BTSジョングクさんのソロシングル『3D(feat.Jack Harlow)』で、 Jack Harlowのラップパート部分の歌詞に女性蔑視、アジア人差別を含んでいることが問題となり、真っ先に抗議の声を上げたのはBTSのファンダムでした。

ファンだからこそ、好きだからこそ、リスペクトしているからこそ「松ちゃん、それは絶対にアカンよ」と、そう言えるのは、他でもない松本人志ファンだけではないでしょうか。

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