『Love wins all』公式・ファンの考察どちらも泣ける!IUとテテの迫真のシーンも集めてみた

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IUの新曲『Love wins all』MVが1月24日に公開され、IUとテテ、2人の演技はもちろん、MVの映画のような物語にも注目が集まっています。

今回は、公式の「解釈ガイド」とファンたちの「考察」、そして2人の演技が素晴らしいシーンを集めてみました。

目次

公式がMVの「種明かし」 オム・テファ監督「多様な解釈も歓迎する」

IUの新曲『Love wins all』のミュージックビデオが 1月24日、先行公開されました。

IU Official YouTubeより

MVが公開された同日24日、所属事務所EDAMエンターテインメントは『Love wins all』の演出を担当したオム・テファ監督からの解釈ガイドと短いインタビューを公開しています。

2人を追いかける「四角」の存在

2人を執拗に追う「四角」の正体がファンの間で最も意見が分かれる。
ファンは「世界を占領したエイリアン勢力だ」、「ウイルスに感染したゾンビだ」「奇現象を起こす幽霊だ」など様々な反応を見せる。
「四角」は主人公に向けた差別を意味し、私たちの日常で蔓延した各種差別と抑圧などを意味すると解釈されることもあるだろう。

Daum스타뉴스 2024.1.24 より

キーアイテム「ビデオカメラ」の意味

次に、事前プロモーションコンテンツごとに登場した「ビデオカメラ」の存在だ。
映像の中の時間の背景は現在だが、ビデオカメラが撮る画面の設定値は廃墟になる前の世界だ。
ビデオカメラのレンズは、すなわち「愛のフィルター」を意味する。
また、人物の内的あるいは外的な姿を越えて、世界の美しいものを眺めることができる重要な装置と見なすことができる。
ビデオカメラの中で、彼らは現実のように汚い身なりではなく、生き生きとした端正な姿に、おいしい食べ物を食べ、エレガントなドレスとタキシードを着て、多くの空間を堂々と歩き回りながら 想像の中で幸せを満喫している。

Daum스타뉴스 2024.1.24 より

主人公たちの姿

主人公たちの姿にも、ネットユーザーたちの好奇心が爆発した状況だ。
「話すことができない人と左目だけで世界を見る人のディストピア世界のサバイバルストーリー」と解釈できるこのムービーにはいくつかの象徴が存在する。
IUの唇をよく見てみると、小さなチェーンがかかっており、これはすなわち世界と完全にコミュニケーションを取ることが難しいことを意味している。
Vもやはり左目に白のレンズを着用し、一目で見るにも二人が世界の難関を乗り越えるのに多くの困難があると見られる。それでも彼らは「四角」によって廃墟になってしまった世の中で、お互いをより一層頼るほかはなく、それぞれ傷ついて疲れた状況でも最後まで勝ち抜こうとする。

Daum스타뉴스 2024.1.24 より

なぜウェディングドレスとタキシードなのか?

最後にウェディングドレスとタキシードだ。
IUとVは廃墟でそれぞれウェディングドレスとタキシードを選んで着た。
ここでウェディングドレスとタキシードは、最も常套的と言える「愛の結実」を象徴している。
ミュージックで2人はこれらの服を着て、写真を撮り、歌って楽しく遊ぶなど、これまで日常では出来なかったことを一緒にしながら、つかの間の幸せを味わう。

しかし、最後に「四角」によって肉体が消滅し、彼らが着ていた「服」だけが残る。

最後のビデオカメラ画面で、彼らが空中に浮び上がることが示唆されるが、これはあらゆる抑圧と圧迫から抜け出し自由に飛んでいけることを意味する。

決定的に空から落ちるドレスとタキシードは、現実で意味があり重要であるとされる形式が果たして、真の本質を示すかについて質問を投げるという意味も内包する。

Daum스타뉴스 2024.1.24 より

なるほど、この歌のタイトルである「Love wins all(愛はすべてに勝つ)」に繋がってきます。

『Love wins all』は、元々は『Love wins』というタイトルでした。

一方、「Love Wins」というフレーズは、2015年6月26日に同性結婚を合法化した当時生まれた慣用句で、度々デモ行進などでも使用されてきました。そのため、一部の性的マイノリティとされる方々から「既存の意味が色あせてしまう可能性がある」という指摘が出ます。

所属事務所のEDAMエンターテインメントは、これを考慮してタイトルを変更、「この曲のタイトルによって、大切なメッセージがぼやけてしまうのではないかと懸念されるかたのご意見を受け入れ、様々な形で愛して生きていく全ての人を、より尊重して応援したいと思います。
嫌悪のない世界で、全ての愛が勝つことを、誰も傷つかずにこの曲の意味が伝わることを、心から願っています」と伝えています。

つまり、「一般的」な愛と「されている」異性愛も、同性愛も含めた「全ての愛が勝つ」という意味であるということですね。
筆者も、性は人の数だけあり、全ての愛の形が「一般的」になれば良いという認識です。

IU Official Xより

オム・テファ監督は「今回も撮影場に対する楽しさを再び悟らせる作業だった。世界観自体が現実とは異なり、異質で抽象的な設定であるだけに、ミュージックビデオに対する色々な見解にともなう多様な解釈もやはり歓迎する」と語っています。

IU「ファンに捧げるファンソング」

IUは先立って、UAENA(IUファン)にメッセージを残し、『Love wins all』が ファンに贈るファンソングであることを明かしています。
5曲が収録されたアルバムのうち2曲が「愛する人々に、特に私のファンに捧げる曲」であること、その中の一つが『Love wins』(『Love wins all』)であると話しています。

1月18日に公開された『Love wins』(『Love wins all』)のトラックのイントロの中で、

「誰かは今を大嫌悪の時代という。確かに愛が溢れている時代ではないと思う。目に見える敵意と無関心でますます寒くなっていく灰色の世界で、目に見えない愛を武器に勝利を望むことが時々、とんでもないことに感じられる時もある。でも、経験によると、憎しみは勢いのある瞬間でもいつも一人だ。一方で、愛は逃げたり、壊れたり、暮れたりする時、いつも一緒だ。愛には十分勝算がある」

「愛することを妨げる世界で、最後まで愛するため努力する人々の話を込めた。」

Kstyle 2024.1.18 より

と伝えています。

ARMY(BTSファン)・UAENA(IUファン)の考察

「多様な解釈も歓迎する」監督の言う通り、観る人 ひとりひとりの思い描く世界が 色々であることが面白く、そして皆さんの考察が素晴らしいです!

2015年6月26日米国にて50州の全州で同性婚が合法化され、Marriage Equalityへの喜びで#LoveWins というタグがトレンドになった。 今回、この曲名とタグが同じことへの反発で、曲名を変更することになったし、IU自身はその因果関係を明言していないが、
MVに登場するふたりは明らかにろう話者と視覚障がい者に見え、残念ながら様々な差別や優生思想により社会参加する事が困難な人たちだ。MVではそう表現しているが、きっとこの世界のすべてのマイノリティに対し「愛することを妨害する世の中で最後まで愛そうと努力する人たちの話を盛り込んだ」という
IUの想いを察するとそういう人たちへ寄り添うための曲だと思う。マイノリティに対して「そういう人たちを認めて…」みたいな言い方をする人がいるけれど、誰かが認めなくても確かに存在するし、その人らしく生きる権利があるのだから、見ないようにする(認めない)のは、そうする側に問題があるんだ。
でも、この曲の歌詞の何がそんなに悲しくて切ないかというと、その問題がある側を一切攻めていないこと。ひたすら愛するふたりは最後まで抱きしめあって沈んでいこう、例えあの果まで行っても、私たちの愛が勝つんだと歌っているところなんだ。

Xより @SHiE_Kissさんの連ツイ より
Xより
Xより
https://twitter.com/bulan_tala/status/1750369062759325705
Xより

上記の2人のポストの和訳です↓

IU Love Wins All inspired by “No Man’s Land” and BTS Spring Day inspired by “Personnes” both by Christian Boltanski

(well honestly Personnes is just an earlier version of No Man’s Land)

I love when my interests intersects like this

IU Love Wins All は「No Man’s Land」に、BTS Spring Day は「Personnes」に、両方ともクリスチャン・ボルタンスキーにインスパイアされています

(正直に言うと、「Personnes」は「No Man’s Land」の初期バージョンにすぎません)

私は、このように自分の興味が交差するのが大好きです

@bulan_tala さんXより

Seems that IU’s Love Wins All MV was inspired by Christian Boltanski’s artwork, “No Man’s Land” Discarded clothing symbolizes humans. The crane was the metaphoric hand of God. The mountain symbolizes an eternal afterlife, where every individual rests after death.

IUのLove Wins All MVはクリスチャン・ボルタンスキーのアートワーク「No Man’s Land」からインスピレーションを得たもののようです
捨てられた衣服は人間を象徴しています。クレーンは比喩的な神の手でした。

山は永遠の死後の世界を象徴しており、すべての人が死後に休む場所です。

@erlinzhang さんXより

クリスチャン・ボルタンスキー(1944年9月6日~2021年7月14日)は、フランスの芸術家です。
ユダヤ人であった父親が、家の床下に隠れ住んでいたこと、終戦後母親やその友人から強制収容所の話を聞いたことは、彼の作品制作に影響を与えています。

ボルタンスキーは、生と死、個人の記憶や忘却、存在と不在をテーマにした作品を発表してきました。
世界各地で作品を発表する。日本との関係も深く、何度も日本を訪れ 個展を開催しています。

【No Man’s Land(不在の土地)】は、2010年2月パリの「MONUMENTA」で、最初は【Personnes(誰もいない)】という名で発表されたインスタレーションです。

(パリの後は、ニューヨーク、ミラノ、新潟の越後妻有、と巡回しています。)

ボルタンスキー自身が常に心がけていたのは「ビジターは作品の「前」に立つのではない。作品の「中」に立つのだ。」という概念。

【No Man’s Land】(初期は【Personnes】)の内容
巨大な空間の床には、何十もの矩形(長方形)が仕切られており、古着が敷き詰められている。
4隅にスピーカーが設置され、人間の心臓の鼓動音が流れて、地鳴りのように響き渡る。
そして、大きな古着の山の上では、クレーンが山頂の古着を掴んでは持ち上げ、放す。古着はひらひらと山に落下する。大掛かりなインスタレーション。

参考:クリスチャン・ボルタンスキー「MONUMENTA 2010 / Personnes」(2010.2.16)

『Spring Day』はセウォル号沈没事故に関連していると言われています。
MVでは クレーンではなく、服の山の中にBTSの7人のメンバーがいるシーンが印象的です。
友へ、大切なひとへの、僕たちもそばにいるよ、のメッセージにも思えますよね。

BTS (방탄소년단) ‘봄날 (Spring Day)’ Official MV (HYBE LABELS)

https://twitter.com/setiogi/status/1749826002929304050
Xより

Why does

@_IUofficial’s #Love_wins_all MV w

@BTS_twt Tae feels like watching Titanic… So heartbreaking

And the tall pile of clothes, like the one in #BTS “Spring Day” MV. More

Bravo to IU tho for using sign language & adjusting her lines last minute


IUとテテの『Love wins all』MVがタイタニックを見ているような気分になるのはなぜだろう…

胸が締め付けられる

そして BTS『Spring Day』MVに出てくるような高く積まれた服の山。
もっと(泣)

手話を使い、直前にセリフを調整してくれたIUにブラボー

@setiogi さんXより

高く積まれた服の山が『Spring Day』のMVと重なったかた、やはり多かったですね。タイタニックを観ているよう…というかたも…

『Spring Day』は、「寒い冬が終わりを迎えてまた春の日が来る時まで」「そこで少し待ってて」のフレーズもあり、希望を失わない、いつかは会えるから…そんな歌でもありました。

https://twitter.com/2020torisetu/status/1750022188219203791
Xより
https://twitter.com/WanchanKiraKira/status/1749886663269253137
Xより
Xより
https://twitter.com/1o_sj/status/1749863679640916066
Xより
https://twitter.com/kk06137290/status/1749902849579126907
Xより
Xより

一番大切なことは「慣習」とは関係ない。答えは「愛」なんですよね。

テテとIUの演技力がすごい!と評判に

MVでは、何と言っても IUさんとテテさんの演技が素晴らしく、引き込まれましたよね。

Xより
Xより

手話文化を持つ人の役を ここまで自然に演じることができるのは、 IUさんが手話話者の視点から考えてくれているからこそですよね。

Xより

この笑顔と、この直後、全身 顔までも黒い装束に身を包んだ「顔のないショッカー」のような人たちが乱入してくるシーンに突入した時の、テテの表情の変化も見事ですよね。

その後「黒い人たち」と闘うでもなく、屈するでもなく、「堂々と自由に幸せに行動すること」を表現する2人の演技は、痛快でした!

この時、テヒョンさんが「黒い人」にドーナツを食べさせるふりをして、サッと引っ込めるという、おちゃめなシーンがありましたね。

IU 'Love wins all' MVワンシーン(テテが「黒い人」にドーナツを食べさせるふりをする) (出典:IU official YouTubeより)
(出典:IU official YouTubeより)
IU 'Love wins all' MVワンシーン(テテがさっとドーナツを引っ込める) (出典:IU official YouTubeより)
(出典:IU official YouTubeより)
IU 'Love wins all' MVワンシーン(「黒い人」がドーナツを狙ってくるも、テテはさっとかわして立ち去る) (出典:IU official YouTubeより)
(出典:IU official YouTubeより)

これ、私たちの日常で、仲良しの友達同士で良くやると思うんですが、「黒い人」もそれに乗ってドーナツを取りに手を伸ばしたり…実は、根はおちゃめで人間らしい「黒い人」の表現もさすが!

続いて、多くのARMYの印象に残ったこのシーン。

https://twitter.com/winterb87866737/status/1749909365178720506
Xより

テテはドラマ「花郎」の撮影の中で 大きな声で演技する場面に直面した時について「今まで一度も怒鳴った事が無くて、(怒鳴る演技が)不慣れで恥ずかしくて」と、明かしていました。

普段は穏やかなテテさん。しかし「花郎」を経て、今回のMVでは、普段のキム・テヒョンの中には無い心情をも見事に表現し、その迫真の演技は、観る人に感動を与えました。

https://twitter.com/QVce5y373652/status/1749896552775319597
Xより

「その時」のテヒョンさんの涙、IUさんの涙に、グッと引き込まれてしまいます!

https://twitter.com/Chi3KV/status/1749927787107057899
Xより

おまけ

最後に、クスッと笑っていきたいかたはどうぞ♪

https://twitter.com/jinypower1005/status/1749967755934417142
Xより

そして四角いキューブ!「シュチタの角砂糖」がXでトレンド入りしました。

https://twitter.com/yuki3katto/status/1749946944041222341
Xより

お2人のシリアスな演技の最中ですが、キューブがどうしても「シュチタの角砂糖」に見えてしまうARMYは多かったようです(泣き笑い)。

ラストが悲しくてやりきれないので、「シュチタの角砂糖」でのハッピーエンドを求めたいというARMYたちの願望もあったんですよね。

Xより
Xより
https://twitter.com/won_a_ki/status/1750129289113297164
Xより
https://twitter.com/teteco_1230/status/1750317252501758268
Xより

「シュチタの角砂糖」考察(?)も、大いに盛り上がったのでした!

ちなみに、「シュチタの角砂糖」ですが、ユエナ(IUファン)には『Into the I-LAND』の四角に見えているそうです!

Xより

『Into the I-LAND』は、こちら

IU Official YouTubeより

『Into the I-LAND』は、Big Hitの企画番組「I-LAND」のテーマソング。
この歌も、素敵ですよね!

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