BTSテテさんのソロアルバム『Layover』が9月に発売予定、2曲は、先行配信されています。
MVも公開され、その世界観も、話題になっています。
1曲目は『Rainy Days』。
今回は『Rainy Days』の世界に浸ってみたいと思います。
(考察の部分は、公式からのものではなく、あくまでも、個人の見解です(^^))
『Rainy Days』
『Rainy Days』は、アルバム『Layover』の1曲目に配置されています。
BIGHIT MUSICは、1番トラックから5番トラックまで、順番に鑑賞するのがおすすめと伝えていましたね。
雨の日を背景に、日常の中の様々なホワイトノイズも心地良く、テテさんの声とマッチしています。
『Rainy Days』ロケ地
『Rainy Days』MVの撮影が行われた場所は、スペイン、マドリードのTorres Blancas(トーレス・ブランカス)です。
【Torres Blancas(トーレス・ブランカス)】
スペインの建築家 フランシスコ・ハビエル・サエンス・デ・オイサが、マドリードに建設した、住宅建築。
(フランシスコ・ハビエル・サエンス・デ・オイサは、スペイン建築界のモダニズム運動において影響力のある人物と言われています。)
通常のアパートの積み重ねではなく、庭のテラスと小さなコミュニティのアメニティを備えた独立した住宅ユニットの集合住宅です。
建築家ル・コルビュジエ設計の集合住宅「ユニット・ダビタシオン」と建築家フランク・ロイド・ライトのタワーを融合させた建物と言われています。
その力強い彫刻のようなフォルム、むき出しのコンクリートの表情豊かな使い方、実験的な性質は、マドリード建築の象徴的な例となっています。
(参考:Amazing Architecture https://amazingarchitecture.com/residential-building/torres-blancas-a-vertical-garden-city-in-madrid-spain-by-francisco-javier-saenz-de-oiza)
『Rainy Days』どんな歌?
『Layover』は、テテさんが、ADOR ミン・ヒジン総括プロデューサーに依頼、ミンプロデューサーが音楽、振り付け、デザイン、プロモーションなど、アルバム制作全般を指揮しています。
【Rainy Days】
作詞:freekind. 、 MASTA WU (ウ・ジンウォン) 、キム・ドンヒョン 、 Gigi
作曲:freekind. 、Frankie Scoca
編曲:Frankie Scoca
雨の日に
君のことを考えてる
何を言うべきか
どうすればいいのか
すぐに君のところへ戻るよ
雨の日に
このフレーズの繰り返しが、実に切なく響きます。
君の電話を待っている僕の気持ちは変わらない もう一度、あの瞬間に戻れるかな
もう一度、始めよう 僕たちはやり直せる 君は僕の四つ葉のクローバーだよ
君が恋しい…
と、恋人への思いを歌っています。
後半に、こんなフレーズが出てきます。
Don’t tell me it’s over もう終わったなんて言わないで
We can start it over 僕たちはやり直せる
너는 나의 네 잎 clover 君は僕の四つ葉のクローバー
英語と韓国語のミックスで、韻を踏んでいるフレーズがとてもいいですね!
『Rainy Days』様々な小ネタや考察など
MV『Rainy Days』の、テテさんの演技や歌声にも魅了されますが、MVの不思議な世界にも、引き込まれてしまいます。
このシーンは何故、こうなっているのか?色々と想像してみたり、知りたいけれど、不思議なまま、このままにしておきたい気持ちもありますよね。
あくまでも、筆者個人の見解です。
途中、BTSのファンのかたの素晴らしい考察(Twitter)も、ご紹介しています!
「When you listen really carefully,」
「注意深く耳を澄ますと、」
「loops go wheeling」
「ループが回っていく」
「彼」が目を開けるシーン
「cozy and stuck,」
「居心地が良くて 行き詰っている」
彼の真っ直ぐな表情…後半のシーンにも、出てきています。
枕に顔をうずめる彼
カラーと白黒映像の対比が表現するものは、「過去と現在」でしょうか。
愛しい人の香りを探す
サイドテーブルにある時計が↑
次のシーンでは、消えています!↑
置いてあった時計が、現れたり消えたり…「時間」が消えることを表しているのでしょうか。
マンション(トーレス・ブランカス)と、空と、〝V″の字になって飛んでいく渡り鳥
テテさんの〝V″の名前にかける演出が粋です!
つい、今もお皿を2枚並べてしまう彼
同じくサービングしているシーンは、モノクロに。画面のアスペクト比も変わりました。
一緒に過ごしたあの頃の、彼女から見た目線での彼。
彼女に微笑みかけていますね。
そして、「現在」へ。
かつて恋人が座っていた、向かい合った椅子には、家族であるワンちゃんが座っています。
カラーとモノクロ、アスペクト比を交互にすることで、過去と現在を表しています。
携帯を見つめている彼。砂糖は、逆再生で容器に戻ったりしています。
現在と過去を行ったり来たりする、彼の心情でしょうか。
歌詞にも、こんなフレーズが出てきます。
Staring at my phone, 난 깨있지 携帯電話を見つめて、僕は起きている
Hoping for your call lately 君からの電話を待っている
늦었지만 우리 다시 もう遅いかもしれないけれど、僕たちはまた
Can we go back to that moment again? Yeah あの瞬間に戻れないかな?
砂糖が、逆再生で巻き戻って、容器に入るのは、ちょうど「Can we go back to that moment again? Yeah♪」の流れる瞬間です。
彼の向かいの席に、ちょこんと座るワンちゃん
椅子に、ちょこんと座るワンちゃん、可愛いですね!
タン(ヨンタン)に似ていますが、タンではなく、そっくりのワンちゃんだそうです。
タンをスペインまで連れていけなくて、できるだけ似ているワンちゃんと一緒に撮影しました、と、テテさんが、Weverse Liveで、ビハインドを話してくれました。
(参考:Weverse Live より https://weverse.io/bts/live/0-123777921)
コンセプトフォトやパッケージデザインで、テテさんと共演しているのは、ヨンタン本人(犬)です!
💜ヨンタンとMVに関して、こんな素敵な考察を見つけました。↓
「どうやらテヒョンは意図的に『Rainy Days』のMV全体を主に黄色と青のパレットで作成したようです。
ヨンタンの視点を見せるために。犬はその2色しか認識できないので。彼の心は常に私を驚かせます。」と、考察されています。
カラーの映像のシーンでは、確かに「黄色」と「青」の色彩が、落ち着いたトーンの中で、良く使われていますね!
犬は、2色型なので、見える組み合わせの数は、3色型よりもぐんと少なくなり、黄色系・青系の世界だと言います。
犬の視覚が疑似体験できるスマホアプリ「犬の目カメラアプリ」というアプリがあるので、ご興味のあるかたは、試してみてくださいワン♪ https://apps.apple.com/jp/app/id1590120529
ウトウトする彼・隣にいたワンちゃんは、ソファを降りて、どこかへ…
部屋のテレビに映し出される花のシルエット
お花(アニメーション)
お花が、アニメーションから、実写に変わります。
ここが、アニメーション→現実の世界 に移り変わりなのかもしれません。
お花(実写)は、蕾へと逆再生。
意味しているのは、過去の想い出への回帰のよう。
ベッドで、左側にいる〝誰か″と笑いあう彼
逆再生で巻き戻った時間の中の、彼ですね。
そして、現在のシーン…唇をかむ彼
涙で濡れた瞳
彼女との楽しかった時間、彼女への思い…切ない思いが伝わってくる、テテさんの演技がすごいです!
顔の作品たちが歌う、不思議なシーンもハイライトですね。
ここで、画面のアスペクト比が変わりました。
工房で、その顔に絵付け作業をしている彼
作業中の彼の手。粘土に、「V、layover」の文字を入れてくれていたり、細かいところの演出も良いですね。
作業中のVが、鏡で「表情」をチェックしている(ここで、画面のアスペクト比が、横長に戻っています。)
彼の職業は、「アニメーター」のようです。
鏡で実際の表情をチェックしながら、人間の顔の作品を創っていきます。
くるくる回るのは、Zoetropes(ゾートロープ)の仕組みです。
【ゾートロープとは?】
静止画を素早く入れ替えることで、あたかも動いているかのように見せる器具です。
日本語では「回転のぞき絵」とも呼ばれます。
回転する筒の中に描かれた複数枚の絵をスリット(溝)からのぞき見ることで、アニメーションのように絵が動いて見えます。
ギリシャ語の zoe(生命)と trope(回転)を組み合わせた言葉で、「生命の輪」、「生きている輪」という意味があります。
こちら、美術にも詳しいBTSのファンのかたが、説明して下さっています!
この i’m a big fan of btsさんのツイート(ポスト)の中で、現代のアーティストがどのようにゾートロープを使用しているかについても、紹介して下さっています。
ご興味のある方は、ぜひ♪ 「ゾートロープは光を使って 3Dイリュージョンを作り出す」
それから、ぜひ、i’m a big fan of btsさんの先程のポスト(ツイート)のスレッドも、通して読んでみてくださいね!
画材を混ぜる彼。後ろの鏡には、ぐるぐる回る、女性の映像が…
この人物は?はたして…
透明の板に絵を描く彼
こちらのシーンは、ピカソがガラスに絵を描いたショートフィルムが元になっているようです!
冒頭にも登場した、彼の表情。もう一度、このシーンが出てきます。
横顔のシルエット
色が反転するのが、彼の心情を表しているのでしょうか…
再び、彼の部屋、テレビに映る彼
画面の彼が、目を閉じるシーン
冒頭が、目を開けるところから、始まっているので、時間のループを感じさせられます。
眠っている彼
ワンちゃんがそばにいる
先ほどは、ワンちゃんが眠っている彼のベッドから降りて、駆け出していくシーンがありました。
時間が、動いたり、戻ったり。
それは、恋人との時間を思い出し語りかける、今も恋人のことをずっと考える、この恋の歌とも、連動しているようでした。
この不思議なMVの世界…私たちも、何度も、ループして見てしまいますよね💜
この後、〝物語″は、2曲目『Blue』に繋がっていくのでしょう。
3曲目『Love Me Again』では、もう一度、愛してほしい、君だけしかいないんだ、という切ない気持ちを歌っています。
『Blue』の世界観、そして1曲目と3曲目を、どんな風に繋げてくれるかも、今から楽しみです♪
2曲目『Blue』は、いつ公開?
今後の『Layover』プロモーションスケジュールが発表されました。
8月22日 に『Blue』MVのティーザー映像①が、公開予定です。
続いて8月25日に『Blue』MVのティーザー映像②が公開されます。
9月8日に4曲目の『Slow Dancing』MV公開予定
9月8日は、アルバム『Layover』の発売日でもありますね!(日本では9月9日に発売)
他にも、『Scenery』『Winter Bear』『Snow Flower』のオフィシャルリリースのサプライズや、Photo3、などなど、盛りだくさんですね!
楽しみです♪
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