テテさんのストーカー被害から考える安全対策は?日本の空港では出待ちは禁止?「フライト情報」に疑問の声も

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BTSのテテが10月26日、ストーカー被害に遭っていたことが報じられました。

犯人は逮捕されましたが、幾度も起こるストーカー事件に「メンバーの安全対策の徹底を」の声が強まっています。

ファンからは、アーティストを守るため、アーティストの出入国の空港情報を出すのは、もうやめよう、という声も高まり始めています。この日も、テテさんがパリから帰国したばかりの日でした。

この事件を通して、改めて安全対策について、考えます。

  • 事件の経緯
  • テテさんが、心配するファンへ メッセージ
  • 韓国のストーカー対策(法律)は?
  • ファンからの声
目次

10月26日のストーカー事件の経緯

10月26日、18:30頃、一般女性 Aがテテのマンションの前で待ち伏せ、テテの帰宅のタイミングでエレベーターに一緒に乗り、話しかけたり、「婚姻届」を渡そうとしました。

Aは逃走したが、警備員の通報を受けた警察が犯人を特定し、逮捕。

ソウル江南警察はAに「緊急応急措置(周辺100メートル以内への接近・電話やメッセージ等での連絡も禁止)」を通達し、余罪を取調べています(Aは過去にも、テテに数回に渡りストーカー行為をしていたことが判明)。

【11月18日 追記】ソウル江南警察署によると、Aは、11月17日、ストーキング処罰法違反、及び住居侵入などの疑いで、在宅起訴されました。

韓国のストーカー対策の動き

韓国では今年、ストーカー行為を処罰する法律が改正され、今年(2023年6月24日に、国会で成立しています。

改正の内容は、以下の通り。

  • 被害者が処罰を望まない場合でも起訴できるようになった。
  • オンライン上でのストーキングも新たに処罰対象となった。
  • 被害者の家族や同居人も、接近禁止などの緊急応急措置・暫定措置の保護対象に加えた。
  • 接近禁止などの暫定措置期間を、これまでの2か月(2回延長可能、最長6か月)から基本3か月(2回延長可能、最長9か月)に増やした。

(参考:wow Korea 2023.6.25 より)

改正されたストーカー処罰法により、被害者の保護が向上していくことに繋がると思います。

ただし「厳罰」だけでは、犯罪は無くなりません。(これはどこの国や地域でも同じことが言えますが)再犯防止、ストーキングをしてしまう人たちへの更生支援が不可欠です。

そして加害者を生まないために、子どもの頃から「人権を尊重されて育つ」ことが何よりも大切です。

空港でも、事件が起きていました

この日の空港でも、テテさんが歩いて移動しているすぐそばまで接近していた女性が転ぶ、というトラブルが起きていました。

テテさんは、とっさに助け起こそうとし、ボディガードが素早く、女性とテテさんとの接触を防ぎますが、女性はなお、テテさんに向けてスマホカメラを向けることをやめませんでした。

事務所の対応は

BIGHIT MUSICは「アーティストの私生活を妨害し、安全を脅かすストーカー犯罪に対しては、不寛容な方針で対応している」としています。

テテさん、心配するファンに向けてメッセージ

この日、テテさんは、心配するファンに向け、ファンダムプラットフォームWeverseを通じてメッセージを送ってくださいました。

「에헤이 괜찮습니다잉~~ 걱정하지마셔요」

(「えへへ、大丈夫です~~~ 心配しないでください」)

テヒョンさんWeverseへの投稿(10月27日 11:27)より

「心配しないでください」というメッセージと共に、フランスの美しい夕焼けの海とテテさんの写真が添えられています。

フランスで撮影した景色(空、夕陽、海)とVさんの写真
(出典:Vさん10月27日Weverse投稿より)
(出典:Vさん10月27日Weverse投稿より)

そして、Instagramストーリーには、いつも通りの投稿をしてくださっていました。

Twitter(X)より

テテさんInstagramはこちらです

ストーカー事件で怖い目に遭ったばかり、心労もいかばかりかと思いますし、お疲れだったことでしょう。

そんな時にも、ファンへの優しさを忘れないテテさんの人柄が伝わってくるメッセージでした。

ご本人が一番大変な中で、とても胸が痛みますね。

これまでにも、ストーカー被害があった

2019年、テテさんは、ストーカー被害に関して「僕たちも飛行機に乗りたい。しかし、僕たちが乗ることを知って、近くに座る方々がいる。プライベートな空間でリラックスできず、かなり不便だった」「そんなことをしないでほしい。本当に怖い」と、つらい気持ちを話されていました。(参考:Kstyle 2023.10.27 より)

このような被害に遭う事のないように、考えていかねばならないと思います。

空港の安全対策について考える

ファンからは、空港の安全に関しても、声が上がっています。テテさんに限らず、アーティストが外国での仕事で空港で出入国をする際に、空港ライブが通例のようになっています。

しかし、人が殺到し、今回のように至近距離まで近づく事件が起きてしまうと、怪我人が出かねないこと・出入国の時間から、帰宅時間などをストーカーに推察されてしまうことから、空港ライブそのものの在り方を考えようとの声が上がっています。

「出待ち」は、日本の公式では、禁止のお願いが出ている

空港での出待ちは、日本では元々、禁止されています。BTS公式からも、度々、お知らせが出ています。

BTS JAPAN OFFICIAL FANCLUBサイトでも、2019年、このような呼びかけがなされています。

BTS JAPAN OFFICIAL Twitter(X)より

近年、空港でのアーティスト出待ちおよび公共スペース占有などの迷惑行為が大変問題になっており、一般の方から空港へクレームや抗議が殺到しているため、空港では下記のような行為は禁止されております。

【禁止事項】
・空港でのアーティストの出待ち、入待ち
・公共スペースの占有(ロビーの椅子などを長時間占有、騒音、ゴミ類の放置、空港保安警備への支障等)

※参考:11月1日付羽田空港到着ロビーにおける「タレントの出待ち」行為に関するお知らせ
http://www.haneda-airport.jp/inter/info/N0000488/index.html

また、このような一部の方によるマナー違反により、アーティストが空港を利用できず、来日が困難になる可能性がありますので、アーティストの出待ち・入待ち等を目的とし、空港へお越しいただくことはご遠慮ください。

何卒ご理解とご協力のほどお願いいたします。

※アーティストの動線は空港の判断により、非公開になる場合がございます。

引用元:BTS JAPAN OFFICIAL FANCLUB 公式サイト 2019.11.20 より

日本では、BTSだけではなく、SEVENTEEN や TOMORROW X TOGETHER(TXT)公式でも「出待ち禁止」としています。

フライト情報の売買の問題

フライト情報が売買されてしまっていることも一因で、深刻な問題です。(日本の空港の出入国情報も売られています。)

BTSに限らず、人気のK-POPアーティストのフライト情報が売買されています。これを買ってしまう人が一部いる、という現実です。

ファンの意見は?

ここのところ、ストーカー行為が相次いでいることから、SNSでも、世界中のARMY(BTSファン)から、アーティストのセキュリティ対策を徹底するよう、声が上がっています。

Twitter(X)より

‶アーティスト保護は所属事務所の最優先事項です。
現在オンラインで起こっている無差別噂の流布と、オフラインで発生した直接的な犯罪に取られるすべての法的措置に強く対応してください。″

Yadanar Jeonさんポストより和訳

空港での安全対策について、多くの声が上がっています。

Twitter(X)より
https://twitter.com/rashou_monster/status/1717701034532048910
Twitter(X)より

ファンだからこそ、推しのプライバシーを守りたい・(私たちも)学ぼう、の意見も。

Twitter(X)より
Twitter(X)より

メディア「Dispatch」の中継映像を見てみると、確かに、空港内のアーティストさんの移動に合わせて、大勢のファンがいっせいに移動し、走っている人も多く、これは危ないので、早急な対策が必要でしょう。

ストーカー事件から考えるセキュリティ対策とプライバシー

マンションのオートロックも、安全ではないことが分かります。

筆者も以前、オートロックマンションに住んでいましたが、複数の住民がエントランスで一緒になった時、先に入った人が扉を開けておき「こんばんは。どうぞどうぞ」「ありがとう」と、一緒にエレベーターに乗ることは珍しくありません。

逆に言えば、帰宅時間に合わせて「偶然」「マンションの住民を」装うと、一緒に乗れてしまう危険性をはらんでいるということ。これは、スターに限らず、一般の人も危ないので、さらなるセキュリティシステムが必要です。

過去に、日本でも、福山雅治さん夫妻がストーカー被害に遭いましたが、その時、部屋に侵入したストーカーがコンシェルジュであったというケースもあり、難しいですが、できる限りの安全対策を考えていかねばなりませんね。

と同時に、地道なことですが、セキュリティ構築の一方、犯罪を生まない社会を創るために、先ず私たち大人たちが人権について学ぶこと幼い頃から学ぶ仕組みを作ることだと考えます。

加熱している「空港中継」の問題に限らず、私たちオウンドメディアも、情報コンテンツ作成に際し「アーティストの安全を守る」ことを念頭に置くこと、メディアの在り方を考えていくことを、自戒しています。

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