SUGAさんと小室哲哉さんの音楽談義がすごすぎる!お2人の対談ならではのレア話が満載

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今月、BTS SUGA(ユンギさん)と小室哲哉さんの対談が実現し、
プロデューサーという共通点を持つお2人ならではの、熱い音楽談義が繰り広げられました。

小室哲哉さん、SUGAさんのツーショット写真 (出典:オールナイトニッポン公式Twitterより)
出典:オールナイトニッポン公式Twitterより

ユンギさんがパーソナリティの「オールナイトニッポンGOLD」で、小室さんがゲストで登場。先日の、ユンギさんのツアー来日中に収録され、6月9日、放送されました。

貴重なお話しがいくつも飛び出したので、聴けなかった方の為に、ここにシェアいたします。

目次

小室哲哉さんについて


小室哲哉さんは、ミュージシャンで、作曲家・作詞家・ミキシングエンジニア・音楽プロデューサーなどなど、様々な顔を持ち、

楽器はキーボード・シンセサイザー・ピアノ・ギターなど。ボーカル、コーラス、様々なパートを担当されてきました。


参加ユニットは数多くありますが、TM NETWORK、globeが有名ですね。

作曲家としても、様々なジャンルのアーティストへ楽曲提供し、活躍しています。

プロデューサーとして、数々のアーティストを手掛け、ミリオンセラーヒット曲を多く生み出しました。

今回のユンギさんと小室さんの対談、ということで、「昔FANKS、今ARMYです!」というファンからの喜びの声も寄せられました。

FANKS(ファンクス)とは、TM NETWORKのファンダムの名称で、「FUNK+PUNK+FANS」を語源として出来た言葉です。

TM NETWORKの皆さんです。(左から、小室哲哉さん、宇都宮隆さん、木根直登さん)
(出典:SonyMusic officialサイトより)

TM NETWORKの皆さんの写真
(出典:SonyMusic officialサイトより)
出典:SonyMusic officialサイトより

なんと今年(2023年)、25年ぶりのTM NETWORKのアルバム『DEVOTION』が、6月14日にリリースされたばかり。

globeも、Blu-ray作品『globe@4_domes 10000 DAYS Remaster Edition』が今年、2023年8月9日に発売されるとのこと。

小室さんファンにとっては、嬉しい年ですよね!

SUGAさんと小室哲哉さん

古家正亨さんが、アシスタントをつとめ、お2人の話を上手に引き出しながら、和やかに対談が進みます。
ユンギさんは、日本語で、小室さんを迎えました。「お会い出来て光栄です。」

「小室さんは、坂本龍一さんと面識がありますよね。坂本さんから〝小室さんが、日本人の耳を教育した″と聞いたことがあります。すごいプロデューサーだと伺っています。」と、ユンギさん。
「ありがとうございます。なんか、ちょっと泣きそうになりますね。」と、小室哲哉さん。

小室さん「SUGAくん、(と呼ん)で良いですか?SUGAくんも、僕にしたらミラクルです。」と。
小室さん自身、35年くらい前にロサンゼルスで海外進出をねらっていた当時を振り返り、(アメリカでの音楽活動は、アジア人にとって1つの大きな壁と言われてきて、その壁を通るのは大変だけれど、)「(BTSは)その壁を破ってくれた人たちというか。すごく嬉しい、本当に。」と話していました。

小室哲哉さん「BTSがアメリカを中心にワールドワイドなポピュラーになって、僕からしたら、ビックリっていうか、すごいな、と思うし、
多分、コンセプト、それからソーシャルメディアの使い方とか、ストリーミングの使い方とか、ヒップホップの上手い使い方とか、そういうものが全部ヒットしたんだと思うんです。」

ユンギさん「そんな風に受け止めて下さって、不思議です。
アメリカのマーケットをねらって活動したわけではないのですが、運良く上手く、噛み合ったのだと思います。僕自身もアメリカで活動できるのが不思議です。」

BTS SUGAのオールナイトニッポンGOLD 2023.6.9 より

お2人が、お互いをリスペクトされていることが、伝わってきますし、
アメリカのマーケットのお話しも、ロサンゼルス在住時代に、バックストリートボーイズに楽曲提供の経験もある小室さんならではですよね。

(ユンギさんのソロアルバム『D-DAY』を、かなり聴いて来た、という小室さん。
「ヒップホップ漬けになっちゃった(笑)」
(ユンギさんのソロアルバムについて)「BTSと比べて、どヒップホップっていうか何ていうか、もうテイストがすごいんで。驚き、すごくdope、ヒップホップっていう感じだったので。SUGAくんの年齢からしたら、大人っぽいな、と思いましたね。」と絶賛されていました。

小室さん「テーマがしっかりして無いと、
ヒップホップって自由であって自由でないんですよね
ルールが決まっているんですよ意外と。
その範囲内で、自分の本心を伝えないと、絶対に人に伝わらないのがヒップホップなので
そこは貫いていけてると思ってますね。」

💜「dope」は英語のスラングで、「ヤバい・最高・カッコいい」という意味です。

「生のバンドのグルーヴがいい」小室さんがユンギさんに共感

音楽プロデューサーという立場で、率直に、音楽プロデューサー小室さんに聞いてみたいことは?

ユンギさんは、バンドサウンドに興味を持ち、今回のツアーも、バンドと一緒にライブ公演をしており、
これからもずっとバンドで活動していきたいと思っていると、お話しされていました。
最近、楽器を弾く人も多くはないし、バンドよりもソロアーティストが多く、ラップやヒップホップなどでは、MRでライブする人も多いので、悩みは多いです、
今後のライブや音楽の方向性について、バンドは必要だと思うのですが、バンドの活動経験も長い小室さんご自身はどう思っていらっしゃるでしょうか?と、ユンギさん。

💜MRとは、Music Recordedの略です。いわゆる、カラオケのことですね。

小室さん「アルバムを作る時はすごい頭の中で考えているイメージを形、音楽にするには、プログラムとコンピューターっていうか、打ち込みの音楽ですね。がすぐ、形に出来るから良いと思うのですけれど、
やっぱりライブになるとそれをいかに、その時に一番最初に浮かんだ気分のものを、そのままみんなに伝えられるように、同じ感覚で伝えられるようなことが一番良いと思ってて。それには絶対に機械だけじゃ難しくて、カラオケみたいのはダメで。」
「絶対に生のバンドで、特にグルーヴが、ヒップホップでもグルーヴ感がないとオーディエンスに伝わらないと思うし、その日によってSUGAくんも、rhyme(ライム)っていうかラップのグルーヴも違うと思うし、そのグルーヴがやっぱり人が作るグルーヴの方がお客さんに伝わると思うんですよね。
だから、レコーディングとライブは別のもの、って考えた方がいいと思いますよ。」と。

ユンギさんの、音楽の方向性について共感を寄せ、かつ具体的に整理しながら、太鼓判を押してくれる小室さん、流石ですね。ユンギさんも、嬉しかったことでしょう。

💜rhyme(ライム)とは 韻を踏むこと、言葉の母音を合わせることで、ラップで用いられています。

💜groove(グルーヴ)とは 音楽では、「リズムや感覚を表す言葉」「身体を動かしたくなる感覚と同時に楽しさを呼び起こす」「乗り」「グルーヴ感…リズムの流れ方」「ノリやテンションを表す」「音楽の演奏者が意図的にリズムの中に生み出すズレ、不規則さ、揺らいだリズム」など。

プロデューサーならではのお話しで盛り上がる!

お2人は、いろんなアーティストに楽曲提供したりプロデュースしたりするときに、自分の世界観だけではない、ある程度プロデューサーとして徹しなければならないお仕事があると思うんですけれど、
それぞれ他のアーティストをプロデュースする時に気をつけていらっしゃることがあれば、教えて下さい。

ユンギさん「他のアーティストの曲をプロデュースする時は、自分の曲ではないので、その曲が売れるかどうか、を第一に考えます。」
「自分にとっては、沢山の中の1曲かもしれませんが、相手のアーティストにとっては、全力投球しなければならない曲かもしれないですよね。自分のアルバムを発表する時よりも、緊張します。」

小室さん「僕は、プロデュースはチームプレイのチームのコーチみたいなものかなと思っていて、色んな役目の人がいて、その人たちをどれだけコントロールできるかっていう感じの役目かなとは思っていますけど

やっぱりミュージックビデオでも、上手く表現できるかなとすごく心配で見てます、いつも。
映像まで大体(考えています)。」

ユンギさんも曲を作るにあたり、ミュージックビデオの絵コンテやシナリオもご自身で書き、さらに舞台の演出まで考えて曲を作っているのだそう!

ユンギさん「私の周りには作曲家がたくさんいますが、彼らにいつも、こんな話をします。曲のコンセプトや雰囲気に合った舞台、あるクライアントがダンス曲を望めば、踊れる曲を作らなければならない。そういうことを全て考えながら、仕事をしよう、とアドバイスしています。」

ユンギさんが信頼する仕事仲間のお話

小室さんから、ユンギさんへの質問も !

「SUGAくんは自分のソロもプロデュースしてると思うんですけれど、(ステージで自分がやってる際に)時々PAのコンソールの所に、自分が行きたいと思った事はありませんか?」

💜「PA」は「Public Address」の略で、音質・音量を調整して、スピーカーから聴き手に届ける、音響の仕事を指します。音響の仕事をする人を指す場合も。

💜「コンソール」は、現在ではミキシング・コンソールの略語として使われている言葉で、ミキシング用音響機器、またはミキシングする際にコントロールする為の機能を持つ音響機器の総称。
この機能を最大限に活用し、良い音楽を聴き手に届けます。


ユンギさん「僕と一緒に作業している人が、サウンドエンジニアとして、ツアーに同行しています。
6、7年一緒ですが、本当に友達なんです。
元々は歌手で、作曲家になった人です。一緒にこのアルバムを作りましたが、
考えてみれば、2人の考え方やサウンドに関する理解度がとても似ているんです。
僕が要求すれば、彼はほぼ100%合わせてくれます。
ツアーでは、モニターやイヤモニなど、もどかしいこともあったりしますが、このツアーは大きな問題もなく無事に進んでいます。だから本当に、楽しいです。心配はありません。」

ユンギさんは、100%信頼できる仲間と一緒に、お仕事されているのですね!素敵ですね。


ユンギさん・小室哲哉さんのお2人は、坂本龍一さんとのエピソードについても、語り合っています。

まだまだ盛り上がります!音楽の作り方の話

小室哲哉さん、SUGAさんツーショット
(出典:ニッポン放送NEWS ONLINEより)
(出典:ニッポン放送NEWS ONLINEより)

小室さん「レコーディングのことで聞いてみたいことがあるんですけど」
「SUGAくんの場合、トラック作った後にラップのピッチはキーに合わせますか?それとも気分でやったりするんですか」

ユンギさん「ボーカルがある時は、一番合うキーを見つけて作ったりしますが、ビートの場合、チームとアルバム作業する時は、ボーカルラインのキーに合わせる必要があります。
例を挙げると、僕がラップのメロディーを書いたものをトランスファー基準で+8まで上げる場合があります。キー4つ程度上がるっていうことですよね。
そうなると本当に難しいです。メロディーラップを書いたのに、そんなに上がるんですから。」

「でも自分の時は、ほとんどキーは触りません。触ったところで、プラスマイナス1程度ですから。
レコーディングの時は録音も編集も、必要ならミックスも、自分1人でしてしまいます。
一緒に仕事をする作曲家の立場からしたら、本当に楽だと思いますよ。
メンバーたちとアルバムを作る時は、僕とRM、J-hoopは、3人とも機材が同じなんです。
マイクプリアンプ、コンプレッサーも同じセッティング。3人同時に各自録音して送るから、アルバムが早く仕上ります。

ボーカルラインも各自録音できるので、それをディレクターが受け入れてくれます。
今回のアルバムも、僕が自分で録音したので、誰かに頼むこともありませんでした。

でも時々、自分の判断は合ってるんだろうか、と思う事があるんです。
そんな時は、友達に聞いてみますし、彼がフィードバックしてくれます。

こんな感じで作業しています。
机の前に座って1人で録音するんです。」

(小室さん)今の世代のやり方ですね。(一同、笑)
「オートチューンかけながら歌ったりしますか?直接、後から?」

(SUGAさん)録音する時は、チューンをかけず、後でミックスする時にかける場合もあります。
メロディーは自分が書くので、大きくピッチを外れることはないですし、僕のボーカルスタイル上もないです。
最近アメリカでたくさんのプロデューサーと仕事をしましたが、近頃はエンジニアとプロデューサーの境界がほとんどないようです。
僕は録音と同時にミックスもするタイプなので、あれこれエフェクターをかけてみたり 
新しいことを試すのもとても好きなので、電動楽器に、エレキディストーションをかけたり、
人間の声に、エレキディストーションをかけたり。色々試しながら録音しています。

これは僕がエンジニアとしても作曲家としてもやってきたからできることで、すごくいいと思っているんです。」

古家さん「かなり深く、『キーボードマガジン』的な時間になりましたけれども。」

(小室哲哉さん)「すみません」
(一同笑)

💜ディストーションとは、エレキギターの音を、あえて、ひずませることです。
独特の音色を作り出す手法です。

BTSメンバーとアルバム作業する時のこと、新しいことをどんどん試していること、など、音楽創りについて、ここまで深いお話しが聞けたのは、やはりお2人ならでは!

小室さんからユンギさんへ向けても、「民族楽器とか入れているのも、すごく面白いとおもったし、これからももっともっとチャレンジして欲しいなと思います。」とエールが送られました。

古家さん「将来的にコラボレーションがね」
小室さん「僕も、教授みたいに、ピアノ弾けたら、嬉しいです。」

ユンギさん「将来は、バンドがやりたいんです。
もちろん、ラップもやっていくでしょうけれど。音楽のジャンルにこだわったことはなく、幼い頃から色んな音楽をやりたかったんです。日本のミュージシャンはすごく演奏が上手ですから、もしバンドのアレンジをすることがあったら、日本に1、2ヶ月程度滞在して、作業がしたいですね。
日本はすごくバンドがうまくて強いじゃないですか。
だから日本でコンサートを観ながら作業したいです。でもスケジュールがタイトなので、残念ながら出来ませんが、もし次にアルバムを作ることになったら、日本で、小室さんと作れたら、嬉しいです。」

BTS SUGAのオールナイトニッポンGOLD 2023.6.9 より

日本に1、2ヶ月!
(それはスケジュール的に難しいかもしれませんが)ユンギさんと小室さんのコラボ、是非とも実現して欲しいですね。

小室さんのInstagram

この放送後の6月10日に、小室哲哉さんが、ご自身のInstagramにメッセージを寄せています。

小室哲哉さんとSUGAさんのツーショット
(出典:小室哲哉さん公式Instagramより)
出典:小室哲哉さん公式Instagramより

〝来日した当日で、沢山の取材などのあと収録だったけど、ほんとうに音楽の話を、向き合いかたを、
ここまでの歩んできた道を、短い時間で真摯に語ってくれました!

ライブも素晴らしいエネルギーをもらいました!

素敵な時間をありがとう。″

小室哲哉さん公式Instagramより

小室哲哉さん公式Instagram https://www.instagram.com/p/CtRhZ81vVfg/

聴き逃したかた、もう一度聴きたいかたは

●「BTS SUGAのオールナイトニッポンGOLD」は、今も、radikoタイムフリーから聴けます。
期間内のみです!放送された6月10日から一週間以内です。本日まで聴けます!)

SUGAさんと坂本龍一さんとのコラボ曲『Snooze』はもちろん! Agust D(SUGAさん)の数々の曲が流れます。
同日リリースされたばかりのBTSの新曲、『Take Two』も♪

タイムフリー機能は、過去7日以内に放送された番組を、再生し始めてから24時間以内であれば、合計3時間まで、いつでも聴取することができる機能です。

番組の一時停止・巻き戻し・早送りも可能です。

引用元:radiko使い方ガイド「タイムフリー」 https://news.radiko.jp/article/edit/1120/
    タイムフリーの聴取期限について https://radiko.jp/#!/restriction

「らくらじ」で録音すれば、何回でも聴けますよ♪

今後の、ユンギさんと小室さんの活躍が、ますます楽しみになりました。
お2人のコラボが、もし実現したら、嬉しいですね!

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