「Eye love you」、いよいよ本日(3月26日)最終回ですね!
物語の結末が気になるところですが…もうひとつ、回収できていない伏線がありましたよね。
アイヌの「オハイヌ」の物語が、最終回、どう絡んでいくのか?
そういえば、6話以来、出てこないなぁ…
と気になるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
最終話、さっそく予想してみたいと思います!
最終回は、ハッピーエンド?
最終回の予告映像を見てみますと、真尋の「無くせるんですよ!その力」という言葉、テオに「これは、業務命令だから」とチケットを渡す花岡…皆で2人の幸せを願い、ゆりとテオの背中を押してくれていることが解ります。
「じゃあ、始めよっか。」の言葉からは、例の方法「愛する人と33秒間、目を合わせる」を実行、ゆりはテレパスの能力を失うけれど、テオの命を守ることができたのでは、と予想されます。
一度は、お父さんの声が聞こえなくなってしまうので諦めたけれど、お父さんが、またも、ゆりとテオを守るため、ゆりの背中を押したのではないか?そんな風に思わせる予告でしたね。
ハッピーエンドっぽい!
しかしながら、こういとも簡単に、ハッピーエンドを予想できちゃう予告にするでしょうか?
もしや、制作陣の手のひらで、転がされているのでは…(笑)
そして、まだ大きな謎が残っていましたよね。
第6話で出てきたアイヌのお話しです。
それではさっそく、6話で出てきたキーワードを見ていきたいと思います。
丹頂鶴(タンチョウヅル)…「湿原の神様」
6話で、一緒に北海道に出張にやって来たテオとゆりのこんな会話のシーンがあります。
テオ「丹頂鶴(タンチョウヅル)ですね。」
ゆり「ああ、絶滅危惧種なんだっけ?」
テオ「でも、少しずつ増えています。野鳥の中でも、すごく大きくて。何だっけ…サルルン・カムイ。アイヌ語で『湿原の神様』という意味です。」
ゆり「神様…」(テオを見つめる)
テオの心の声〝ダメだ…見ないで…″
ゆりは、ずっとテオくんのことを「神様」(美味しいものを教えてくれる神様)と呼んでいました。
「神様」も、テオくんに繋がるキーワードなのかもしれません。
第1話の冒頭でも、この丹頂鶴が登場します。
絵本の読み聞かせの声にのせて、鶴、シカ、ラッコが登場。
子ども時代のテオに絵本を読み聞かせるミン・ハナ。
そして、ゆりが、海中で網に引っかかってしまう、あの事故のシーンです。この時に、テレパスの能力がつきました。
韓国では、昔から、鶴は縁起がいい動物とされており、500ウォンコインにも鶴が刻まれています。
日本でも「鶴は千年」と言われるように、長寿を表す動物であり、また夫婦の鶴が一生を連れ添うことから、夫婦円満であったりと、おめでたいことの象徴です。
テオとゆりは、夫婦鶴のように、運命的にひかれあった2人なのでしょう。
声が聞こえる〝オハイヌ″の力
出張先で宿泊するホテルのロビー。フロント前の本棚で、ゆりは、とある本を見つけます。
ゆりが惹かれるように手に取った本は「アイヌ カムイを学ぶ」。
「第五章 カムイの声 」の「- 声が聞こえる〝オハイヌ″の力 – 」というサブタイトルが。
ゆりは、本を見て、自分の能力が「オハイヌ」と同じであることに驚きます。
実際の文献にも「オハイヌ」は存在する
実際の文献でも、北海道博物館アイヌ民族文化研究センター研究職員の大谷洋一さんが、「アイヌ民族の歴史と文化 第6回 -〈ひと〉〈暮らし〉〈ことば〉からさぐる-アイヌ民族の散文説話」の中で、こう解説しています。
人は誰でも憑神(つきがみ)を持っていますが、憑神の力が特に強い人が持つ超能力のようなもので、アイヌ語では「オハイヌ(空・聴きする)」と言います。
散文説話では、この能力が突然開花して、他の人の災いや病気の原因を特定して人助けをする巫み女こになれたという、そのきっかけがストーリーとして語られることがあります。
アイヌ民族の歴史と文化 第 6 回 アイヌ民族の散文説話(3ページ目)
この6話は、このドラマの中島啓介プロデューサーが「前半の最終回」と位置付けており、第6話で出てきたシーン、カムイや北海道が、最終回のストーリーに繋がる重要なキーワードなのではないでしょうか。
北海道の出張先のビジネス交流パーティーでも、このドラマのキーマンのひとり、ミン・ハナさんも登場しています。
何より、ゆりが不思議な力を得るきっかけとなった 例の「霧多布岬」で、ふたりは心を通わせます。
これは、出張先のホテルのロビーに飾ってあった絵です。またもや、シカが登場!
度々、登場するシカも、アイヌに欠かせない動物ですので、最終回はやはり、アイヌとの繋がりもキーになりそうです。
アイヌにとって、エゾシカは、貴重なたんぱく源であり、主食でもありました。
角は狩りを行うための槍に、毛皮は防寒着にして、食料以外でもアイヌの人々の生活を支えました。
テオくんは神様だった?
「théo-」(テオ)は、フランス語で「神」です。
9話のラストシーンで、テオくんに別れを告げた後、ゆりは車にはねられそうになり…?!
テオくんは必死に追いかけます!
ここで9話は終わり。
そして、(9話の後、テレビでは出なかった)10話の予告映像では、テオもゆりも無事みたい!
ホッとしたかたも多かったことでしょう。
筆者は、こうも考えます。もしかしたら、テオくんは本当に神様で、命が失われる未来があるけれど、9話のラスト後、時間を巻き戻して、ゆりを助けたのではないでしょうか。
ゆりが度々テオくんを「神様」と呼んでいた通り、テオくんは神様だった。
そして、星に戻っていかねばならない運命にあった。だからテオくんは、2人の「今」の時間を大切にしていた…
「流れ星」「きらきら星」も出てきましたね。「カムイ」も、アイヌの「神様」です。
なお、チョコレートの原料、カカオの木の学名は「テオブロマ・カカオ」です。
ゆりたちの会社にも繋がっていますよね!
テオは「ラッコ」説も
最終回、ハッピーエンドを望む声、切ないエンディングではないかとの考察、いろんな声がありますが…
ハッピーエンドとは別に「切ないエンディング」予想で多いのが「テオくんは、ラッコ説」です。
霧多布岬で、あの時、命をかけて助けてくれようとしたゆりさんに会うために、人間の姿をしてやってきたのではないか?と。
そういえば…テオはラッコ好きですよね。
6話では「ラッコは地球で一番、毛が多いです。僕も寒さには強いので」と言っていました。
あの時、ゆりさんが助けようとしていたラッコは、3匹でした。
2匹つながって泳ぐ親子のラッコ、後方に、一緒に泳いでいるラッコ。全部で3匹いますね。
ママと子ども、パパの3匹の家族かな…と思っていましたが、もしかしたら、オンマ(ママ)ラッコ、子ども時代のテオくんラッコ、ヌナ(ミン・ハナさん)ラッコ、なのかもしれないですね。
霧多布岬で、本当にラッコは見られるの?
ドラマ「Eye love you」の舞台、「霧多布岬」ですが、実際にある岬です。そして実際に、野生のラッコが見られます!
霧多布岬だけではなく、2022年からは、釧路町沖でも、野生のラッコが確認されるようになりました。
主題歌『幾億光年』の歌詞から予想
ドラマ「Eye love you」の主題歌『幾億光年』は、ドラマのために書き下ろされた曲です。
脚本を読み込んで、時間をかけて制作された曲なので、ドラマの大切なメッセージが たくさんちりばめられていることでしょう。
聴くたびにテオとゆりの想いが伝わってくるようです…
歌詞の中に、こんな一節があります。
もう一度さ声を聴かせてよ
『幾億光年』Omoinotake
めくれないままでいる
夏の日のカレンダー
もう二度とは増やせない
『幾億光年』Omoinotake
思い出を抱いて生きて
day by day
生きている意味を教えてくれた大切な君と過ごした夏のまま、私の心は止まっている
もう想い出は増やせなくなってしまった…けれど、君がくれた想い出を抱きしめて、生きていく…というメッセージ。
たとえ会えなくても、夫婦鶴のように…ずっとずっと、愛し続ける2人、ということなのかな…
主題歌『幾億光年』から読み解くと「最後は、お別れすることになってしまった。しかし、幾億年の距離があっても、どれだけ時が流れても、私たちの愛は変わらない」と、悲しくも、愛にあふれた、物語の最後なのかもしれません。
さて、ラストを色々と予想してきましたが、いづれにしても、最終回、泣く準備は万端です!
終わってしまうのは寂しいですが…最終回が楽しみですね!
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【3月26日追記】予想以上のハッピーエンド!
「オハイヌ」の伏線回収ありましたね!
真尋、飯山教授、小野田さんが協力して、アイヌ文献から「オハイヌ」の能力を解除する方法を突き止めて、ゆりさんに伝えていました。
そして、みんながハッピーな結末!
サッドエンドの考察が外れて、とっても嬉しい!
ゆりさんのテレパスの能力を無くすために、テオくんと いよいよ33秒目を合わせることになった時。
同時に これからお父さんとゆりさんが話せなくなってしまうことが悲しくて、筆者も「これって、ハッピーエンドなの?」と切なくなっていましたよ。
テオくんは、33秒いかないうちに、ストップしました。
「そのままの貴女が好き」という意味もありますが、テオくんは、「本当のゆりさんの幸せ」を一番解ってくれていたんですよね。
愛する人と一緒にいることも、お父さんと会話できる大切な時間も、どちらもあきらめなくて良いんだよ、と希望をくれたテオくんは、やはり神様のようなひとでした!
筆者も、失語症(重度)の父がいまして、
「父が生きていた頃に、ゆりさんの能力があったらなぁ…」って楽しく妄想しながら、ゆりさん親子を応援してきました。
これ以上のハッピーエンドはありません!
このシーン、良かったですよね!
テオ「あっ、お父さん、海 好きですか?」
ゆり(お父さんに聞く)「うん、好きだよね。」
ゆりがお父さんの心の声を通訳「海も好きだけど、早く温泉に入りたいって」
テオ「分かりました。行きましょう!」
お父さんの車椅子を押すテオくん♡
ちなみに、実際に、車椅子(昇降機能付き)のまま入れる露天風呂のある温泉宿もあります。
最終回、テオとゆりの愛に心揺さぶられました!
それはもちろん、他にもたくさんの大切なシーン・メッセージがありましたね。
数々の名言も…
花岡「人が頭で考えてることが100%だとしたら、言葉で相手に伝えられてることって、実は5%ぐらいしかないらしい。それならその5%、大事に使わなきゃもったいなくない?」
ゆりのお父さん「人生には、苦い日もあれば、甘い日もある。それは自分の気持ちに一生懸命向き合って生きているからなんだ。進みたい道をただ素直に進めばいい。自分にだけは、自分の本音を隠さなくていい」
真尋と花岡、ゆりの3人の変わらぬ友情、小野田さんと真尋の恋の進展、など、じ~んとくるシーンも満載でした。
花岡が探偵のごとく、ミン・ハナさんの苦しみの原因を解き明かしていたのは、びっくり!
早くも「花岡とミンハナがくっついて、続編あるのでは?」と、期待の声も上がっていますね。
花岡とミン・ハナ、真尋と小野田など、他の登場人物たちのスピンオフもあったら 嬉しいですね!
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