テテのポテト写真へアミが削除依頼はアンチ?について解説!テテが投稿したわけについても

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7月21日に、テテ(BTS V)がインスタグラムで投稿した写真が、物議をかもしています。

テテがアップしてくれた いくつかの写真の中にあった マクドナルドのポテトの写真が原因です。

ファンダムの1部は分断されたように見え、これについて胸を痛めているARMY(ファン)は多いと思います。

「アンチがやっていることなのでは」と心配されている方、「いったい何があったの?」と心配されているARMYやBTSファン以外の方の疑問に答える形で、解説していきたいと思います。

目次

テテの「マックポテト写真」をめぐっての今までの経緯

まずは、この件の経緯について。

テテ(BTSのVさん)が7月21日、自身のInstagramに複数枚の写真をアップしてくれました。

その中の1枚に、マクドナルドのポテトの写真が含まれていたことから、それについて、複数名のARMY(ファン)から、ポテトの写真を「削除してください」という声が届きます(テテのInstagramのコメント欄は閉じられているので、Weverseのフィードへの書き込みです)。

そして、この「削除依頼の声」に対して、別のARMYたちから「誹謗中傷はやめて」という声が WeverseにもXにも上がり、逆に「誹謗中傷ではないのに…」という声も上がりはじめ、両者の意見が平行線になっています。

ポテトの写真は、今のところ、削除されていません。(2024年7月24日現在)

テテがインスタに投稿した写真は?

テテは7月21日に、数枚、写真をアップしていますが、この日は日曜日、休日です。

テテは現在、兵役服務中で、この日は、3月23日以来のインスタ投稿でした。

兵役服務中は、携帯電話を使える時間が限られています。
平日は、午後6時から午後10時まで・休日は、午前7時から午後10時までです。

テテがこの日に投稿した写真は数枚にわたっていて、マクドナルドのポテトの写真は、こちらの投稿の中に1枚だけありました。(4枚目

こちらが、テテが投稿した マクドナルドのポテトの写真です。

テテが投稿したマクドナルドのポテト
(出典:テテInstagramより)
テテが投稿したマクドナルドのポテトの写真
(出典:テテInstagramより)

疑問点① なぜポテト写真の削除依頼をしたの?

スマートフォンを操作している画像
(出典:Free素材 PhotoAC)
(出典:Free素材 PhotoAC)

なぜ、テテに対して ポテトの写真を削除してほしい、という多くの意見が集まったのか?についてです。

ガザへのあまりにもひどい民間人(多くは子どもたち)への激しい攻撃に対して、今や世界中にデモやボイコット運動が広がっています。

そのボイコットの対象企業のひとつがマクドナルドです。

BTSのテテは、世界的な大スターで、世界中の人へ大きな影響力があるため、多くのファンが反応したのが理由です。

疑問点② 「削除依頼」はテテへの「誹謗中傷」なのか?

「マックのポテトの写真を削除して」の投稿は、テテへの「誹謗中傷」なのか?についてです。

コメントで、多く見られたのは「マックのポテトの写真を削除してください」という依頼と、「がっかりしました(泣)」という失意の声でした。

①まず、「がっかりしました」という声について解説します。

昨年から、世界中の(ARMYに限らず)多くの市民たちが、パレスチナへの攻撃を止めたい一心で、マクドナルドはじめBDS対象の企業へのボイコットに参加していました。
その対象企業のひとつである「マクドナルド」の商品の写真を、よりによって推しであるテヒョンさんがあげているので、多くのARMYが 戸惑いと失意に包まれてしまった、というわけです。

大好きなテヒョンさんだからこそ、ショックだったんですよね。

②そして、2つめは、削除依頼の声についてです。

「削除依頼」をしたほとんどのARMYたちは、テテがマクドナルド関連の写真をアップすることにより、ご本人が批判されてしまう可能性が大きいため、そうなる前に削除することで、テテをそういった批判から守ろうとしていた方が多くいらっしゃいます。

マクドナルドは、依然として、BDSの対象と認識されているからです

「他のメンバーのファン」からの誹謗中傷、という声

ARMYの中には「他のメンバーのファンが、テテを誹謗中傷しているのではないか」という方もいます。

「Disneyがシオニストを支援しているにも関わらず、他のメンバーの番組は見ている。(ゆえに、テテを誹謗中傷するためだったのではないか)」という噂や「ジミンの『Muse』もシオニストが関与しているのに、その時は何も言わなかった。ゆえに、テテだけに言っているのではないか」という噂も散見されました。

ファンダムにも、いろんな人がいますので、中には強く批判する人もいたのかもしれません。
しかし、ほとんどのARMYは、テテのために、テテがこの問題で矢面に立たされることのないようにと、行動していると感じました。

Weverseは、ファンクラブ会員以外でも、誰でもアカウント登録できるため、ARMYではない可能性もあります。
もしかしたら「誹謗中傷」もあったのかもしれませんが、筆者が確認した範囲では、確認できませんでした。
(世界中から大人気のグループですので、膨大な量のコメント全てを見ることは出来ませんでした。)

自分たちは「Disney+」の利用をしながら、テテだけを批判するの?という疑問について

今回のことで初めて、世界的なBDS(ボイコット運動)を知った方には、テヒョンさんだけに、そういった働きかけがあったように見えてしまったかもしれません。

しかし、もっと以前から、イスラエルの侵略を止めたい一心で、すでに各方面に働きかけたり、ボイコットしたりしていたARMYがたくさんいました。
ファンダムの中には、もちろんパレスチナの平和のため、そしてもちろん、BTSを守るためにも、スクーターブラウン氏を解任するよう、懸命にHYBEに働きかけている多くのARMYがいます。
Disney+を利用していないARMYもいます。
シオニストの資金にしないために(スクーターブラウン氏がHYBEと離れるまでは)、泣く泣く、推しのアルバムを購入することを諦めたARMYもいます(その方の場合は、ナムさんの2ndソロアルバム『Right Place, Wrong Person』でした)。

「テテだけを批判するのは何故?」の疑問について

テテへの批判、というより、テテが世界から(ファンダムの中の「世界」ではなく、それ以外の世界中から)批判される前に、それを止めたい、というARMYたちの思いを、多く感じ取りました。

BTSに限らず、K-POPアーティストに限らず、推しが着ているもの、身につけているアクセサリー、行ったお店、食べたものなど、すぐに売り切れてしまった、という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それほど、人々に影響力がある人ですから、宣伝のつもりはなかったとしても、BDSをご存知ないファンの方がこれを見て「マクドナルドへ行こう」となる可能性が大いにあります。
世界から見れば「宣伝している」と、ARMYはそう思わなくとも、誤解され、批判をあびる可能性が高いです。
BDS対象企業のアンバサダーも 批判を浴びますが、今回、写真が載ったのが、テテの「個人アカウント」であったため、余計に、テテその人そのものが誤解されるおそれがありました。
世界の昨今の流れを感じ取っている多くのARMYは、それを心配したのです。

そしてまた、「ファンであるからこそ」、推しのために声を届けることもあります。

ジョングクさんとコラボしたジャック・ハーロウの歌詞が、アジア女性蔑視で問題になった時、声を上げたのは、他でもないARMYでした。

「好き」と「きちんと、これに対して批判する」は両立しますし、推しのためだからこそ、言えるのだと思います。

(※きちんとした批判と「誹謗中傷」は違います。「誹謗中傷」は、誰に対してもやってはならないですよね。)

また、失意の声に関しても、これまであらゆる人種差別や暴力に反対してきたBTSのメンバーだからこそ、「マクドナルドがまだBDS対象企業である世界の悲痛な声を知っていてほしかった(声は上げられなくとも)」という失望が、大きかったのではないでしょうか。

筆者は、「声を上げられない」彼らの事情も理解できるので、BTSのメンバーに「声をあげて」とは言いません。
しかし、歴史上まれに見る残酷なことが起きている中で必死に声をあげている人たちの声は、否定してはいけないと思っています。
そして、暴力に反対してきたBTSのメンバーたちは、この悲痛な思いを理解するだろうと、信じています。

パレスチナにも、ARMYがいますもの。

BDSとは?

ハンダラ (出典:日本版withHandalaボードより)
パレスチナ難民の風刺漫画家 Naji al-Aliの描いたハンダラ
(出典:日本版withHandalaボードより)

「BDS運動」は、Boycott(ボイコット)Divestment(資本の撤収)Sanctions(制裁)の頭文字を取っています。
国際法に違反するアパルトヘイトを中止させるための、国際的キャンペーンです。

様々なボイコットを行うことにより、イスラエルに国際法を遵守させ、占領と入植活動の終結、パレスチナ難民の帰還権の承認がなされることが目的です。

マクドナルドのほか、コカ・コーラ、ディズニー+、プーマなど、ジャンルも様々で、企業も多岐にわたります。

スターバックスも、ボイコットの対象になっています。

日本にも、BDSに取り組むグループがあります。
BDS Japan Bulletin(BJB)」では、BDSに関する日本語の情報を発信しています。
武器取引反対ネットワーク(NAJAT)」は、武器輸出に反対する市民・NGO・学者・アーティストなどで結成されたネットワークです。

ボイコット運動は、2000年代はじめのイラク戦争の頃にも行われており、コカ・コーラは数十年にわたり、多くのアラブ諸国で販売されていません。(参考:ARAB NEWS 2023.10.27 より)

疑問点③ 「マクドナルドはシオニストを支援していないのではないか?」について

1部のARMYからは、「マクドナルドはシオニストに資金提供をしていない(従って、テテの投稿は何の問題も無いのではないか)。」という投稿がありました。

こちらについて、説明していきます。

マクドナルドがBDS対象になっているのは何故?

イスラエルのマクドナルドのフランチャイズ店が、ガザ最前線に駐留するイスラエル兵に数千食の食事を提供しました。
この時、イスラエル軍兵士がマクドナルドのハンバーガー、フライドポテト、シェイクを飲食する様子が、動画で広まっていたことをご存知の方も多いかと思います。まさに、ガザの多くの市民が飢えに苦しんでいるその時でした。

これに対し、ボイコット運動は 急速に世界中に広まっていくこととなります。

マクドナルドは、2023年11月、「マクドナルド社は、この紛争に関与するいかなる政府にも資金提供や支援を行っておらず、現地の開発ライセンシーのビジネスパートナーによるいかなる行動も、マクドナルドのコンテンツや承認なしに独自に行われたものです。」という声明を出し、イスラエルのフランチャイズ店、全225店舗を買収しました。

アロニャル社が30年以上所有してきたイスラエルの店舗と事業は マクドナルド社が所有することとなりましたが、同社は 購入額を明らかにしていません。

(参考:CNBC 2024.4.5 より)

しかし、このフランチャイズ買い取りは、結果的にシオニストへの資金提供となっていることから、マクドナルドは、引き続きBDS対象となっています。

パレスチナBDS全国委員会(BNC)の公式Xアカウントも、「フランチャイズ契約を完全に解消する代わりに、同社はイスラエルにあるレストランをすべて買収し、230万人のパレスチナ人との#GazaGenocide期間中にイスラエルの戦費にさらに多くの資金を注ぎ込むことになる。」と述べています。

BNC公式Xより

世界の多くの人々が、引き続き ボイコットを続けています。

BTSが「#blockout2024 リスト」に入った理由

先ほどの、「昨今の世界の流れ」について、もう少し説明しておきます。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、BTSが「#blockout2024」のリストに入った、というニュースがあったのは、2024年5月です。

「#blockout2024」は、ガザの状況について「沈黙している」「有名人」をブロックするという運動です。

これまで民族差別や暴力に反対を表明してきたBTSですが、今は兵役服務中で 自由に発信が出来ません。

しかし、今現在の世界的な動きでいえば「声を上げないこと」が#blockout2024の対象になります。
セレブがパレスチナへの連帯を表明することは 珍しいことではなく、世界的には当たり前のことになっています。

「声を上げる・上げない」というのは、個人の自由なのではないか?

もちろんその通りです。

しかし、ガザで起きていることが、あまりにもひどいものであるため、多くのセレブがパレスチナ連帯を表明し、ジェノサイドを止めようとしているのが、今の世界です。

例えばデュア・リパは、10月7日の攻撃の数週間後、他の多くの有名人と共に、バイデン大統領宛に ガザの停戦を求める公開書簡「Artists4Ceasefire」に署名しています。( 参考:billboard JAPAN 2024.5.29 より)

Artists4Ceasefire」には、俳優・ミュージシャン・映画製作者など、380人を超える方々が署名しています。(2024年3月当時)(参考:VOGUE JAPAN 2024.3.11 より )

デュアは、2024年5月28日(現地時間)にも、自身のインスタストーリーで呼びかけています。

“Bruciare vivi i bambini non può essere giustificato. Il mondo intero si sta mobilitando per fermare il genocidio israeliano. Per favore, mostrate la vostra solidarietà con Gaza”#AllEyesOnRafah

「子供たちを生きたまま火刑にすることは正当化できません。イスラエルの虐殺を阻止するために全世界が結集しています。ガザへの団結を示してください」#AllEyesOnRafah

(引用元:デュア・リパ インスタストーリー

https://twitter.com/DLipaItaly/status/1795550793321369956

ビリー・アイリッシュら複数のアーティストもまた、アカデミー賞の授賞式の日、「Artists4Ceasefire」の赤いバッジを着けて、出席しました。

https://twitter.com/billieeilishtrs/status/1767006267346714773

もちろん彼女・彼らは「声を上げないの?」と言われて、意思表示したわけではありません。

それだけ、今のガザで起きていることは、ひどい状況、切羽詰まった状況だということです。

今現在、起きていることに対して、一刻も早く止めたい、と思わない人は、いないでしょう。

逆に言えば、K-POPアーティストを取り巻く世界は、意思表示がしづらい状況、といえるのではないでしょうか。

疑問点④「政治をファンダムに持ち込むのはどうなの?」について

今回のテテの投稿の件に限らず、「政治のことは良く解らない」「パレスチナ問題は良く解らない」「推し活の場所で政治を語らないで」「BTSに政治をからめるのはやめて」というARMYの意見もあります。

パレスチナに関しては、「政治」ではなく「人道危機」の話になるかと思います。

「BTSに政治をからめている」というより、ARMYか ARMYでないかに関わらず、「人道危機」を止めたい、という、ただただシンプルな思いで皆さんがそれぞれ、出来る範囲で行動しています。
筆者も、その思いを共有している人がたくさんいるファンダムが大好きです。

そして、パレスチナにもARMYはいます。
同じファンダムで、同じアーティストを好きなARMYの人たちがいるパレスチナで、あんなにも残酷なことが起きていることは確かです。

もっというと、「政治」に関しては、もっと語って良いものですよね。
日本では何故か長い間「政治」についてタブーとされる雰囲気がありましたが、それでも昔から声を上げるアーティストはいます。

さらに、現在のパレスチナの状況は、ARMY(BTSファン)であってもなくても、左派・右派・ノンポリといったことに関わらず、世界で協力し合って止めなければならない時だと思われます。

全ての人道危機に対して、あなたたちは発信しているわけでもないのに、なぜガザだけに対して?


という疑問もあるかと思います。

確かに、パレスチナで起きていることは、歴史上まれに見るジェノサイドですから、SNSを開けば、パレスチナの状況を伝える声が、多く目に入ってきます。それを見ると、これは止めなきゃ、と行動に繋がりますよね。

ですが、本来ならば全ての人道危機に声を上げるべきでしょう。

ただ、それも個人では限界があるので、これは 手分けしていきたいところですよね。

「#HybeDiverstFromZionism」とは

「#HybeDiverstFromZionism」のハッシュタグは、HYBEアメリカのCEOはスクーター・ブラウン氏の解任を求めるハッシュタグですが、「HYBEは シオニズムから撤退」としているように、シオニズムについても否定しています。

スクーター氏は、シオニストで有名な人です。
これは、映っているイスラエルの兵士がパレスチナの子どもへの攻撃について正当化する部分がある動画を、スクーター氏がインスタストーリーに載せていたものです。

スクーター氏がインスタストーリーで共有した動画
(出典:K-Selectionより)
スクーター氏がインスタストーリーで共有した動画
(出典:K-Selectionより)

スクーター氏はまた、2024年コロンビア大学でパレスチナ解放を求める人たちのことを、1938年ユダヤ人のウィーン大学入学を阻止したナチスに例え、その画像を、自身のインスタストーリーに投稿しています。

スクーター氏のインスタストーリーへの投稿
(出典:Tribune より)
スクーター氏のインスタストーリーへの投稿
(出典:Tribune より)

シオニズムの考え方は、ユダヤ人コミュニティ内のコンセンサスを反映しているわけではありません。
ユダヤ教徒でも、シオニズムに反対する人々は大勢いますし、昨年から続くジェノサイドに反対の声を上げているユダヤ人も大勢いらっしゃいます。
宗教は関係ありませんし、もちろんガザで起きていることは「宗教の戦い」などではありません。
もともとは、異なる宗教の人々が暮らしていた地です。
シオニズムの考え方は、パレスチナの土地、歴史、文化を奪うこと、ジェノサイドを支持しています。

パレスチナ問題とは?

「パレスチナ問題」は、昨年の10月に始まったわけではなく、1948年から 70年以上も続くパレスチナの人々の受難です。
シオニズムの考えは19世紀からで、1897年のシオニスト機構ができたことで、世界的に広まっていきました。
この「ユダヤ人差別からの解放を 国民国家の形成によって達成しようとする運動」は、パレスチナへの侵略という凄まじい悲劇の形で、現在も続いています。

こちらの動画に解かりやすくまとまっています。
1948年までは幸せに暮らしていたが、突然侵略が始まり 家族の命を奪われた人の証言も入っています。

ガザ・パレスチナの日本語字幕動画アーカイブ

「テテへのアンチ(行動)なのではないか?」について

ポテトの写真は削除した方が良いと、Weverseへの投稿で伝えたARMYたちの書き込みも、「#blockout2024」も、「アンチ」の行動とは違います。傷つけることが目的の「アンチ」ではありません。

ここまでひどいことが起きているのに、影響力がある人が パレスチナで起きていることについて言及しないこと、影響力がある人が BDS対象企業の商品の写真をUPしてしまうことというのは、停戦を求める世界中の人たち・パレスチナの人たちから見たら、どのように見えるでしょう。

やはりそれほど、大変で切実な状況、ということです。

こちらのスペース「#HybeDivest from zionismてなに?」で、ののぴた @nonopita21 さんが解かりやすく解説してくださっています。

https://twitter.com/nonopita21/status/1790402541215478005

テテがポテトの写真を投稿したワケは?

テテがマクドナルドのポテトの写真を投稿した理由は、もちろん、ご本人にしか分からないことです。

ARMYの間では「テテは、今の世界の情勢(世界中でパレスチナに連帯して運動が起きていること)を知らなかったのではないか」「いやいや、兵役服務中でも、携帯電話を見る時間はあり、この大事な情報は、目に入ってくるはず」と様々な見方があります。

筆者は、知らなかった可能性が高いと思います。(あくまでも、想像です。)

思慮深い彼は、もしご存知なら、この写真はUPしなかったと思うからです。

兵役服務中は、携帯電話を使う時間が限られているため、その時間は 大切な家族や友人とコミュニケーションを取る時間に使いたいのではないでしょうか。

そんな厳しい生活の中で、「それをご存知ないこと」を、「勉強不足」と断じることは、私は できないです。

今回を機に、知ってもらえたら…今からでも知ってもらえたなら、彼はきっと、発言できないとしても、パレスチナに 心で連帯してくださるでしょう。

テテの投稿は、BT21とのコラボのスポではないか?

BT21とのコラボが近いうちにあるため、テテの投稿は、スポではないかと思われます。

(もしかしたら、好きなものを何気なくUPしただけかもしれませんが。)

https://twitter.com/McDonalds_Ecu/status/1815854405364666570
マクドナルド エクアドル公式Xより

マクドナルド エクアドルは、「信じられないほど愛らしいものがやって来ます。どういうことか想像できますか?」のコメントと共に「蜂、お茶、手でピース、時計で1時」のイラスト、そしてPRONTO(もうすぐ)とXに投稿。

イラストは、「Bee、Tea、2、1」つまり「BT21」とのコラボのお知らせですね。

テテは以前も、コンポーズコーヒーとのコラボの際、兵役に行く前に コーヒー豆の缶を持って Instagramにスポしていました。

今回もスポの投稿だったと思います。テテはいつもと同じように投稿しただけであったと思われます。

しかし、前述の通り、ARMYから見えることと、全世界から見えていることは違います。
マクドナルドは引き続きBDSの対象です。


事務所であるHYBEや、グッズ販売会社であるLINE FRIENDSは、世界の見方を鑑みて、少なくとも今は マクドナルドとのコラボは控えるようにすべきでした。

その上、BTSメンバーのほとんどは今兵役に就いており、彼らは自由に発言できないであろう、ということについては、韓国の人とARMY以外は知らないのが現実です。

世界中の、BTSを良く知らない方々からは「BDSの対象企業とコラボしているアイドルグループ」、「スクーターブラウン氏をCEOに据えている企業のアイドルグループ」という見え方をしてしまいます。

現実に、そういった誤解を呼び、「Vがジェノサイドを支援する巨大企業を宣伝している」というような画像が出てしまいました。

テヒョンさんを誤解から守るためにも、ポテトの写真は削除した方が良いでしょう。

昨年も、aespaのジゼルが 自身のInstagramにマクドナルドのポテトなどの写真を投稿、その後、削除しています。

NCTのドヨンは韓国マクドナルド「행운버거(幸運バーガー)」のキャンペーンモデルとなったため、インスタのフォロワー数が減ることとなりました。(参考:デバク 2023.12.31 より)

スキズ(Stray Kids)が『Lose My Breath (Feat. Charlie Puth)』で、チャーリー・プースとコラボした時も、STAY(Stray Kidsファン)たちを失望させました。

チャーリー・プースはシオニストとして知られています。

https://twitter.com/skzrunaway/status/1780268530320986398

だから、もしチャーリー・プースとのコラボがあったら、そのコラボをボイコットしようと思う。
できれば、skzが彼のいないバージョンを出してくれるといいんだけど。わからないよ
でも、私たちはシオニストのグレープ擁護者を支持しているわけではないよ。
@skzrunaway さんのポストより和訳)

その後、無事『Lose My Breath (Stray Kids Ver.)』(スキズバージョン)が出ています。

テテとテテペンは、パレスチナ問題をどう思っているの?

これはBTSペン(ファン)、テテペンさん(Vのファン)たちはご存知のことと思いますが、BTSのファン以外の皆さんは気になるところだと思いますので、お伝え出来ればと思います。

BTSは、これまでずっと、あらゆる人種差別や暴力に反対してきました。

テテも、例えば バンクシーとキース・ヘリングの展覧会を訪れ、「フラワー・スローワー」の画像をInstagramで共有したこともありました(2023年9月4日)。

テテペン(Vのファン)たちもまた、2021年のパレスチナ難民支援の寄付リレーに参加したり、2023年の年末には「V’s BIRTHDAY PROJECT ガザ人道危機緊急支援」を立ち上げ、ユニセフを通じて人道支援をしています。

声を上げられないであろう彼らの立場について

BTSのメンバーは、6人が兵役服務中、ジンさんは この6月に帰ってきて アーティスト復帰されましたが、「除隊」ではなく「転役」です。

【転役とは?】
兵役服務期間が終わっても、まだ「除隊」ではなく、正確には「転役」です。
「予備役(イェビヨッ)」というまた別の服務があり、除隊後8年間は、年に数回、再訓練を受けます。

そんな中で、BTSが声をあげることは、難しいだろうと思っています。

テテは今回のことを機に、BDS運動について知ることになったと思われます。
優しいテヒョンさんのことですから、パレスチナの状況に、私たちと同じように心を痛めているのではないか、そう思えてなりません。

【関連記事はこちら】

【まとめ】解決策 案① では、私たちは、どうすればいいのか?

では、私たちARMYができることは何でしょうか?

それは、兵役服務中もしくは予備役に転役した中で 意見表明が難しい BTSメンバーに代わって、私たちARMYが、HYBEに対して、スクーターブラウン氏と離れるよう意見を送ったり、パレスチナへの支援をしたりしていくことだと思います。

BTSファンたちが「マクドナルドはシオニズムを支援していない!」と投稿することや、ファンがマックのポテトの写真をアップしたりすることは、(そのつもりではなくても結果的に)テヒョンさんやBTSに対する批判を世界から招いてしまいます。

BTSのメンバーは、差別や暴力に反対してきました。平和な世界に近づけることにARMYひとりひとりがアクションを起こすことは、何よりも彼らの大きな助けになるのではないでしょうか。

もちろん、ひとりの人間として、もしARMYではなかったとしても、パレスチナのために出来ることは、できる範囲でしていきたいです。

ガザへのジェノサイドを止めて、パレスチナとイスラエルの市民が平和に暮らせる世の中を作ることへの行動として、小さくても、出来ることはたくさんあります。

【ボイコットに、これから参加する方へ】

ボイコットは、ご無理の無い範囲で。
無理そうでしたら、ボイコット以外の「出来ること」でも良いと思います。
お子さんがマック大好き、というご家庭も多いことでしょう。
(マックしか食べられないお子さんもいらっしゃいますよね。)

また、マクドナルドのスタッフさんたちに関しては、もちろん、日々、お客様に美味しいハンバーガーを食べてもらうために、心を込めてお仕事なさっています。
念のため、ボイコットは、マクドナルドのスタッフさんへのアンチ、ではありません。

ボイコットだけではなく、「日本から出来ること」はたくさんあります。

分かりやすくまとまっている「Olive Journal」さんのサイトをご紹介致します。
ボイコット対象企業リストも、まとまっています。

諦めずに、決して小さい力だと思わずに、みんなでコツコツやっていくことは、大きな力になっていくと思っています。

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