BTSは、パレスチナ支援について発信していた

当ページのリンクには広告が含まれています。
広告

BTSが「#blockout2024のリスト」に入ってしまった、というニュースを目にされたかたも多いと思います。

「#blockout2024」は、ガザについて「沈黙している」「有名人」をブロックしよう、という運動です。

BTSは過去に、人種差別や暴力に反対するなど、発信してきています。

どうして「#blockout2024のリスト」に入ってしまったのか、についても書いています。

目次

「#blockout2024」とは?

「#blockout2024」は、2024年5月6日に、アメリカ・NYで行われたファッション業界のイベント「メットガラ(Met Gala)」を発端に起こったソーシャルメディア運動です。

ラファの避難民のテントが攻撃されているのと時を同じくして「メットガラ」が開催されている事実。
それに対して、TikTok クリエイターが反応、ガザで起きていることに沈黙している有名人や企業をブロックしようというものです。

パレスチナ人ジャーナリストのBisan Owda(ビサン・オウダ)さんがこの運動を支持、landpalestineさんが作成した「ブロックする有名人」のリストもインスタストーリーにUPしたことで話題となりました。

そのリストの中には、BTSとBLACKPINKの公式Instagramハンドルも含まれます。

私たちひとりひとりが「沈黙」しないように

「発信していない」「有名人」だけが責められている状況は、変えたいと思っています。
例えば、会社に言われていて、おおやけに発信できない「有名人」もいるでしょう。
また、おおやけにできない「有名人」でも、匿名での寄付や、署名はしているかもしれません。

私は、そのためにも、誰もが「発信」しやすく、世界が変わるべき、と思っています。
そのためにも、「有名人」ではない私たちが、もっと発信していかなくちゃ、言える雰囲気を作っていかなくっちゃ、と思っているところです。

「言えない」のは、おかしなことですよね。

https://twitter.com/honeysoju7/status/1790162501117870207

「#blockout2024」運動は、「有名人」というより、世界中の人々へ向けて「沈黙してはならないよね!」と言っているのではないでしょうか。

前述のBisan Owdaさんは、今現在も、危険なガザ地区のラファにおり、発信し続けてくれています。

AJ+公式Xより

BTSがしてきた発信について

ところで、BTSについてですが、過去には、彼らはあらゆるところで発信してきています。

방탄소년단(防弾少年団)公式Twitterで 人種差別と暴力に反対

2020年6月、#BlackLivesMatterのハッシュタグをつけてのツイートです。

방탄소년단公式Twitter

私たちは人種差別に反対します。
私たちは暴力を非難します。
あなたも、私も、そして私たちも皆、尊重される権利があります。
ともに立ち上がりましょう。

방탄소년단公式Twitter 2020.6.4 より和訳)

2021年3月、#StopAsianHate、#StopAAPIHateのハッシュタグを付けての発信です。

방탄소년단公式Twitter

愛する人を失った方々へ深い哀悼の意を表します。
私たちは悲しみと怒りを感じています。

私たちも、アジア人という理由で差別された記憶があります。
理由もなく罵声を浴びせられたり、ルックスをばかにされたりしました。
「なぜアジア人なのに英語で話すのか」と聞かれたこともありました。

まさに今起こっている出来事に比べれば、私たちの経験は非常に些細なものです。
しかしこれらの経験は、私たちを萎縮させ、自尊心を奪いました。

人種が違うことが理由で、憎しみや暴力の対象となってしまったことは、言葉にできない苦痛だと思っています。

今、起きていることは、私たちアジア人のアイデンティティと切り離すことはできません。

この件については、慎重に話し合い、どうやって皆さんにメッセージを伝えようかと深く考えたため、時間が必要でした。
しかし、私たちの声で伝えるべきメッセージは明確です。

私たちは、人種差別に反対します。
私たちは暴力に反対します。
あなたも、私も、そして私たちも皆、尊重される権利があります。
ともに立ち上がりましょう。

방탄소년단公式Twitter 2021.3.30 より和訳)

「パレスチナへの支援を表明したK-POPアーティスト」の中にBTS、ジェニーも

こちらは、「Hype Malaysia」の 2023年10月24日の記事です。

この記事で紹介されているのは、記事タイトルの通り「パレスチナへの支援を表明した9人のK-POPアーティストとグループ」です。

9人のうち3人はBTSメンバーであるナムさん(RM)、テテ(V)、ジミンです。
そしてBLACKPINKのジェニーが挙げられています。

ナムさんについての記述です。

While he has never directly voiced his support, the idol has shown support for Palestine through art, including attending an art exhibition curated by Palestinian art dealer Fayez Barakat. RM also owns several pieces of Pro-Palestine work by Banksy, including the iconic Flower Thrower (a.k.a Flower Bomber, Rage, or Love Is In the Air).

Hype Malaysia 2023.10.24 より

彼は直接的に支持を表明したことはありませんが、パレスチナ人の美術商ファイズ・バラカットが企画した美術展に出席するなど、芸術を通じてパレスチナへの支持を示してきました。

RMはまた、象徴的なフラワー・スロワー(別名フラワー・ボンバー、レイジ、またはラブ・イズ・イン・ザ・エア)を含むバンクシーの親パレスチナ作品をいくつか所有しています。
Hype Malaysia 2023.10.24 より和訳)

続いて、テテについてです。

Another BTS member who has shown support for Palestine through art is V. In September of this year, the vocalist attended a Banksy and Keith Haring exhibition in Seoul and shared an image of the Flower Thrower artwork on display.

Hype Malaysia 2023.10.24 より

アートを通じてパレスチナへの支援を示したもう一人のBTSメンバーはVです。
今年9月、ボーカリストはソウルで開催されたバンクシーとキース・ヘリングの展覧会に出席し、展示されているフラワー・スローワーのアートワークの画像を共有しました。
Hype Malaysia 2023.10.24 より和訳)

テテさんの、その時(2023年9月4日)のInstagramのストーリーをARMYが共有していました。

ジミンについても、こう書かれています。

Like his fellow BTS members, Jimin has also shown support for Palestine through the Banksy artwork. He posted an image of the Flower Thrower in 2015 on BTS’s now-defunct fan cafe.

Hype Malaysia 2023.10.24 より

他のBTSメンバーと同様に、ジミンもバンクシーのアートワークを通じてパレスチナへの支援を示しています。
彼は2015年にBTSの今はなきファンカフェに花投げの画像を投稿しています。
Hype Malaysia 2023.10.24 より和訳)

BLACKPINK ジェニーについても。

Fans noted that Jennie once picked out the artist’s autobiographical art exhibition book ‘Wall and Piece” at a bookstore. The book includes commentaries of Banksy’s works, including the pro-Palestine Flower Thrower.

Hype Malaysia 2023.10.24 より

ファンは、ジェニーがかつて書店でアーティストの自伝的アート展示本「Wall and Piece」を選んだことに注目しました。 この本には、親パレスチナのフラワー・スローワーを含むバンクシーの作品の解説が含まれています。
Hype Malaysia 2023.10.24 より和訳)

ジェニーが「Wall and Piece」を選んだ時の写真です。

「Wall and Piece」はバンクシーの作品集です。(日本語版はこちら

ナムさんの書斎には、バンクシーの作品が

https://twitter.com/nunchaitae/status/1433467788950052882

RMはこれまでも時折、パレスチナの闘争への支持を示してきました。
彼の個人スタジオにあるバンクシーの作品は誰もが知っています。
それに加えて、ナムジュンは2019年に野戦病院Xも訪れました。
ジュンは匿名のパレスチナ人による「Habit – パレスチナ人アーティストの抵抗」という作品を選びました。
@nunchaitaeさんポストより和訳)

ナムさんは、バンクシーの作品を所有しています。

ナムさんは、マックルモアをリスペクトしていることも知られています。

방탄소년단公式Twitter

ラップモンスターです。同性愛に関する曲。
歌詞を知らず、ただ聞いていいけど歌詞を見て聞くと倍増はもっといい曲。
Macklemore & Ryan Lewis – Same Love おすすめです。
방탄소년단公式Twitterより和訳)

ご存じマックルモアは2024年5月に、『HIND’S HALL』をリリースしたばかり。

Macklemore公式Xより

『HIND’S HALL』。ストリーミング配信されると、収益はすべて UNRWA に寄付されます。
Macklemore公式X 2024.5.7より)

とのことです!
ぜひ、みんなで聞きましょう。

BTSの楽曲

BTSは、多くの楽曲の中で、世界・社会の問題を、しっかり声にしています。

Agust D(SUGAのソロ名義)の『Strange』でも

「病んだ世界で、病んでいない者は むしろ変人扱い おかしくないか」

「平和を望む者 争いを望む者 ひとりひとりの理念の果て おかしくないか」

と問いかけています。

楽曲『Ma City』のJ-HOPEパートでは、5・18民主化運動(光州事件)を歌っており、外国のARMYが この民主化運動について学ぶきっかけも与えました。

『N.O』では、韓国の教育問題を歌い、『No More Dream』では、大人に抑圧されている人生ではなく、自分の道を生きよう、と若者たちに語ります。

この歌にある教育の問題は、日本とも共通していると感じます。

ARMYも、声を上げている

ARMY(BTSのファン)たちも、パレスチナについて、発信しています。

ARMY(BTSのファンダム名)には、当然のことながら、色んな人がいますが、ARMYのアカウントさんには、パレスチナに連帯して声を上げたり、デモに行ったりする人が実に多いです。

パレスチナのことを学ぶためのスペースを開いて、ARMYやARMY以外の人とも繋がったりする、素敵なファンダムです💙

テテペンが行動した パレスチナ支援

世界各国のテテペン(Vのファン)たちは、2021年、パレスチナ難民支援の寄付リレーに参加しています。

USA、オーストラリア、インドネシア、カナダ、ドバイなど、多くのファンダムが、積極的に行動し、支援団体を通じて、パレスチナ支援を行いました。(参考:Kstyle 2021.5.13 より)

2023年末には「V’s BIRTHDAY PROJECT ガザ人道危機緊急支援」が立ち上がり、集まった募金は、ユニセフを通じてガザの人道支援に役立てられました。(テテの誕生日12月30日にちなみ、V’s BIRTHDAY PROJECTとして立ち上がりました。)

なぜ彼らが「#blockout2024」のリストに入ったのか

BTSが「#blockout2024」のリストに入れられたことに対して、納得がいかないと怒っているファンもいらっしゃいました。その気持ちも、わかります。

しかし、今は、それくらい喫緊のこと…「有名人」だけではなく、今は、私たちを含めた世界中の誰もが「黙っていること」自体がおかしいんだ、それくらいひっ迫し人道支援が必要なんだ、という状況ということですね。

それから、スクーターブラウン氏が「HYBEアメリカ」のCEOをつとめていることも、大きな要因でしょう。

今、ARMY(BTSのファンダム名)も、声を上げています。

韓国では、2月にスクーター・ブラウン氏の解任を求めて、韓国ソウルのHYBE本社前で、トラックデモを行っていました。

また、アメリカでも、スクーター・ブラウンの辞任を求める抗議活動が HYBE America 前で行われました。

https://twitter.com/tmlovesred2/status/1771379530265194727

日本でも、多くのARMYが声を上げています。

#HYBEDivestFromZionismのムーブメントのひとつとして、署名活動も行われています。

また、断腸の思いで、「今回は最推しのアルバム(RMソロ2ndアルバム)を買わない」という苦渋の選択をしたARMYもいました。

ひとりひとりができることは、たくさんありますよね。家からでも。

これからも、諦めずに、私たちにできることをやっていきたいな、と思っています。

広告
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次