先日8日、全国のマスメディアが田中真紀子さん会見の「真紀子節」を一斉に報じました。田中真紀子さんは小泉政権では外務大臣を務めた人。議員会館で「政治とカネ」問題をメッタ斬りにしました。
田中真紀子さんって誰?というかたのために、ニュースでは、詳しくは伝えられていなかった部分を、サクッとお伝えします。
「真紀子節」健在!11年ぶりに、田中真紀子さん 永田町へ
田中真紀子(田中 眞紀子/たなか・まきこ)さんは、故田中角栄元首相の娘さん。
村山内閣で科学技術庁長官を務め、小泉内閣では外務大臣を務めた経験があります。民主党入党後は、野田第3次改造内閣で文部科学大臣を務めました。
昨日(12月8日)田中真紀子さんは冒頭「皆様こんにちは。田中真紀子でございます。11年ぶりに、永田町の土を踏みました。」と挨拶し、夫の田中直紀さん、郷原信郎弁護士と共に「政治とカネ」問題について参議院議員会館で会見を行いました。
松野博一官房長官(12月9日更迭が決まった)の、パーティー収入1000万円超を裏金化していた問題で、国会が大荒れ。追及された松野氏が「答弁を差し控えさせていただく」と発言。安倍派には、松野氏のほかに経済産業相や党政調会長などを含む5名にも、同様の疑惑が浮上しています。
真紀子さんは、この問題に対して、
〝民主主義は言論ですから、どれだけ分かりやすくしゃべるかだ。しゃべらないで「答弁を差し控えさせていただきます」と。差し控えるというのは、やましいから答えられないんでしょ″
ANNnewsCH 2023.12.8 より
〝国民はばかじゃない。(答弁を)差し控えてはいけない。だったら、議員になるのを差し控えた方がいい。そんな、すっとぼけた言葉の使い方をしたらだめだ″
と、バッサリ。
真紀子さんが現役で外務大臣をしていた時のエピソードをぶちまけ、問題提起します。
〝(外務大臣時代)外遊する時にも、官邸機密費からだと思いますけれど、100万ずつ白い封筒で頂きまして、私返しました。″〝私は公費で大臣として勉強させてもらいに国際会議に行くのに何でそんなものもらわなきゃいけないの?(と当時の村山総理に聞くと)お土産代だって言ってました。″
〝チョコレートボックスをある方(のちの総理経験者)にあげたら、「札束がギッシリ入ってると思ったら、何だあれ」って言ったんですよ″
ANNnewsCH 2023.12.8 より
〝官邸機密費の使い方。外務省報償費の使い方。これ税金なんですよ!一般国民は、そんな楽な生活していませんから!″
と、真紀子さんの外務大臣時代の、「政治とカネ」体験談をぶちまけ、機密費等の使い方にも斬りこみました。
父親である田中角栄さんが病に倒れた時にも、地元の県会議員が病院に押しかけてきて、真紀子さんのお母さんに「金をくれ」と言った、という驚きのエピソードも明かしています。
なんと、その県会議員に「親父(田中角栄さん)は金を出したり面倒見てくれたのに直紀(真紀子さんの夫)と真紀子はやらないから(選挙で)落としてやるぞ」と言われたことがあったのだそうです。
世襲議員でも良い議員はいます、とした上で、「本人の能力・やる気。(候補者が全員並んで、有権者が様々な政策について質問する機会を作って、それを)有権者が見極めるチャンスをね。絶対やるべき。」と真紀子さん。
〝政治は1番チャレンジングでやりがいのある仕事だと思ってます。現実を夢に非常に近づけられるのは政治なんですよ。夢を実現することも出来るんですよ″
ANNnewsCH 2023.12.8 より
納得の「真紀子節」。こういう思いを持って政治家の皆さん政治をやって欲しいものです。そういう人を、私たち有権者が国会に送り出さなければなりませんね。
ノーカット版はこちら↓
真紀子さん現役時代の「真紀子節」はこちら
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